サッカーワールドカップ北中米大会の決勝が現地時間7月19日に行われ、世界ランキング2位のスペインが同1位のアルゼンチンを延長戦の末1-0で下し、16年ぶり2度目の優勝を果たした。試合を分けたのは、スペインの巧みなボール保持による体力削りと、それによって誘発されたアルゼンチンの退場者だった。
手堅い前半、中盤の激しい攻防
前半は両チームとも失点を避ける手堅い戦術が目立った。互いに手の内を知る頂上決戦だけに、中盤での激しい攻防に多くの時間を費やし、ゴール前に進入させない展開が続いた。スペインは相手のカウンターを警戒し、無理に攻め込まず、パスを回してアルゼンチンの陣形を崩そうと試みた。
ボール保持でアルゼンチンの体力を削る
試合の流れを変えたのは、スペインの徹底したボール保持戦術だった。スペインは後半に入ると、中盤でのパス回しをさらに強化。アルゼンチン選手に激しいプレスをかけさせることで、徐々に相手の体力を奪っていった。アルゼンチンは前線からの守備で対応するが、走行距離が増えるにつれて足が止まり始める。
延長戦に入ると、アルゼンチンの疲労は顕著になった。スペインのパスワークに翻弄され、守備のバランスが崩れ始める。延長後半、スペインのトレスがゴール前に進入し、決勝点を挙げた。このゴールで追い込まれたアルゼンチンは攻撃に転じるが、逆にスペインのカウンターを受ける場面が増えた。
退場者を誘発、数的優位に
試合終了間際、アルゼンチンの選手がスペインの選手に対する激しいタックルで2枚目のイエローカードを受け、退場処分となった。これによりスペインは数的優位に立ち、そのまま試合を終了させた。スペインのボール保持戦術が、アルゼンチンに無理な守備を強いた結果と言える。
この勝利でスペインは2010年南アフリカ大会以来16年ぶり2度目のW杯優勝。一方、アルゼンチンは連覇を逃した。試合後、スペインのデ・ラ・フエンテ監督は「選手たちの戦術理解と忍耐が勝利をもたらした」と述べ、アルゼンチンのスカローニ監督は「スペインのボール保持に苦しめられた」と語った。
データが示すスペインの支配
試合後の統計によると、スペインのボール保持率は62%を記録。パス成功数もスペインが680本に対し、アルゼンチンは420本だった。走行距離はスペインがチーム全体で128キロ、アルゼンチンは132キロと、アルゼンチンの方が多く走らされたことを示している。これらの数字が、スペインの戦術がアルゼンチンの体力を削ったことを裏付けている。



