将棋の藤井聡太名人・竜王(24)=王位・棋聖・王将・棋王と合わせ六冠=が24日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第74期王座戦(日本経済新聞社主催)の挑戦者決定トーナメント準決勝で丸山忠久九段(55)に91手で勝ち、決勝に進出した。伊藤匠王座(23)=叡王と合わせ二冠=への挑戦をかけ、広瀬章人九段(39)と対戦する。
丸山九段に負け越しも、今回は圧勝
この対局前まで藤井名人・竜王は丸山九段と1勝3敗。藤井名人・竜王が負け越している数少ない棋士の一人だ。
出だしは角換わりから相居飛車で進んだが、昼休憩前の38手目に後手の丸山九段が△5二飛と中飛車に転じた。先手は手薄になった8筋に飛車を転回して優位を築き、そのまま押し切った。
藤井名人「楽しみな展開になった」
終局後のインタビューで藤井名人・竜王は「早めに4五歩と4六角の形を作ったが、その後うまく戦機をつかめない展開になってしまった。8五歩、8九飛と攻めの形ができたあたりから楽しみな展開になった」と振り返った。
決勝で戦う広瀬九段については、「一局ごとに工夫を見せる印象も強いし、終盤の切れ味も鋭い。大変な将棋になるかと思うが、できる限り良い状態で臨みたい」と述べた。
丸山九段「構想自体が良くなかった」
丸山九段は「こっちのペースにならず、終始押されていた。(1三に)桂が跳ねる構想をやってみたかったが、それが思った以上に負担になった。構想自体が良くなかったのかな」と話した。



