ソフトボール三輪さくら、変化球でアジア大会7連覇へ
ソフトボール三輪さくら、変化球でアジア大会7連覇へ

愛知県清須市出身の三輪さくら選手(27、シオノギ)が、2023年の中国・杭州大会に続き、アジア競技大会のソフトボール代表に選ばれた。1メートル78の長身は、21年東京五輪代表だった後藤希友、上野由岐子両投手を3センチ上回るが、剛球を軸にしたパワーピッチャーではない。「私の武器は変化球」と語り、六つの球種を自在に操り、場面や打者に応じてスタイルを変える。

変化球で築いたエースの地位

「リリーフ待機なら、前の投手がどんな投球をしているかを見て、それを生かしてどう投げるかを考えて準備している」と話す。

8歳でソフトボールを始め、強豪の星城高校(愛知県豊明市)を卒業後、トヨタに入団。現在は国内最高峰のニトリJDリーグ・シオノギ(兵庫県尼崎市)でエースとして活躍する。

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移籍がもたらした成長

順風満帆に見えるが、大きな分岐点は24年のトヨタからシオノギへの移籍だ。23年シーズン、米国から加入したメーガン・ファライモ投手の剛球と制球力を目の当たりにし、「私と違いすぎる」と衝撃を受けた。

23年は後藤投手とチームを支え、21試合で8勝2敗、防御率1.06の好成績を記録。しかし、ファライモ投手が力をつければ、翌年も同じように活躍の場があるとは限らない。チームに愛着はあったが、自身の飛躍には登板機会が必要だと決断した。

「私に、足りないのは試合を作る力」。課題を胸に新環境へ飛び込み、カード第1戦で先発し、翌日も先発。チームの勝敗を担う大車輪の働きを求められ、成長した。レギュラーシーズン29試合中26試合に登板し、リーグ新記録の19勝を挙げ、西地区の最高殊勲選手賞に輝いた。それでも「勝ち星は挙げても、チームを日本一に導けなかった」と反省する。

地元・愛知での大会へ

6月14日、東地区首位の戸田中央との試合。2点を追う中盤、マウンドを任されたが、突然の激しい雨で試合は中断。再開後、制球を乱して満塁本塁打を浴びた。雨に泣かされたが、決して言い訳はせず、変わらない表情で仲間に接した。

アジア大会代表のうち、愛知出身は自身と後藤投手の2人。会場の安城市総合運動公園は小学生の頃、初めて投手を任された場所でもある。「初心に返れる場所」で、大会7連覇をかけて負けられない代表を引っ張ることが期待される。

「アジア大会で優勝して、自分にとってはロスへの第一歩にしたい」。その先に見据えるのは、ソフトボールが追加競技として復活する28年ロサンゼルス五輪での金メダルだ。

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