ドローンで捉えた秋吉台の絶景、ユネスコ世界ジオパーク認定の舞台
ドローンで捉えた秋吉台の絶景、ユネスコ認定の舞台

山口県美祢市の国内最大級のカルスト台地・秋吉台でドローンを飛ばすと、緑の草原から白い石灰岩が顔をのぞかせ、大小のくぼみが連なる不思議な地形が織りなす絶景が広がっていた。夕日が、長い年月をかけて形作られた雄大な景色を浮かび上がらせていた。

地球と生命の記憶を刻む地形

秋吉台は、地球と生命が歩んできた「記憶」だ。3億5000万年前、赤道付近の海底火山の上にできたサンゴ礁が8000万年かけて大きくなりながら石灰岩に変化し、地殻変動で現在地まで移動してきた。その後、雨水や地下水で石灰岩が溶かされ、多数のくぼ地が生まれ、地下では鍾乳洞が形成された。

美祢市内には他に、かつて無煙炭を産出した大嶺炭田、奈良・東大寺の大仏にも使われた銅を産出した長登銅山跡がある。地球の営みが分かる貴重な地域であることから、日本ジオパーク委員会は2015年、市全域を、石灰岩の白、石炭の黒、銅の赤の3色をテーマにした「Mine秋吉台ジオパーク」に認定した。

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ユネスコ世界ジオパーク認定

市民らは自然の保全に加え、案内役のジオガイドの育成などを通じて、地域振興につなげる取り組みも続けてきた。その一連の活動が評価され、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)は今年4月、国際的にも価値が高いとして日本で11か所目の「ユネスコ世界ジオパーク」に認定した。

国内最大級の鍾乳洞「秋芳洞」にそびえる高さ15メートル幅4メートルの巨大な石灰華柱「黄金柱」は、地下水に含まれる石灰分が少しずつ付着し巨大な造形物を生み出した。秋吉台の草原を縫うように延びる「カルストロード」からは、車窓から空と大地が織りなす景観を楽しめる。

地域の誇りと今後の展望

Mine秋吉台ジオパーク推進協議会事務局の小原北士さん(37)は「地域の人が改めて自分の暮らす場所の価値に気づき、誇りを持つきっかけになった。認定を一過性のものにせず、観光や国際交流に生かしていきたい」と力を込める。

認定後も4年ごとに活動状況が審査される。市民らは国際シンポジウムに参加するなど、情報発信にも力を入れる。秋吉台に世界の注目が集まっている。

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