山口県警の警察官として勤務しながら、サッカー女子・なでしこリーグ2部のレノファ山口レディースで選手としてプレーする中丸花凜(はなり)さん(23)。仕事と競技の双方で夢を追いかけ、日々、二つの「現場」を全力で駆け抜けている。
刑事2課勤務とサッカーの両立
中丸さんは、詐欺事件などを捜査する「刑事2課勤務」を務めながら、サッカー選手としても活動。9月下旬には山口市の練習場で、全体練習終了後に約30分間のシュート練習に励み、仲間のプレーに笑顔で声をかけていた。
家族と歩んだサッカー人生
同県周南市出身で、4人きょうだいの末っ子として、全員がサッカーに打ち込む家庭で育った。小学1年でボールを蹴り始め、中学までは男子選手に混ざってプレー。常に1学年上の姉・美令さん(23)が同じチームにおり、「仲良しでもあり、ライバルで、ずっと憧れの存在だった」と振り返る。美令さんの背中を追って名門・鳳凰高校(鹿児島県)へ進学し、姉妹で寮生活を送りながらサッカーに打ち込んだ。
警察官への道と新たな夢
高校3年間の公式戦では九州大会で1回戦敗退が続き、全国の舞台を踏めなかった経験から「この先、サッカーで生活していくのは難しい」と感じるように。周囲が大学進学を選ぶ中、「親に経済的な負担をかけたくない」と就職を決意し、幼少期に憧れていた警察官の道へ。警察官だった祖父の写真を見て抱いた憧れを胸に、受験勉強では寮の先輩から譲り受けた参考書を夜遅くまで繰り返し解いた。
現在は刑事2課の一員として事件捜査に当たりながら、レノファ山口レディースの選手としてなでしこリーグ1部昇格を目指している。