アジア・アジアパラ大会2026の陸上競技で、男子3000メートル障害の三浦が8分17秒36の大会新記録で優勝した。青木涼真(ホンダ)は0秒24差の2位に入り、日本勢としてこの種目で28年ぶりの金メダルとなった。
序盤から攻めて独走
三浦は前半で独走態勢を築き、終盤は後続の猛追を粘り強い走りでしのいだ。「しっかりと攻めの走りができた」と振り返った。普段は集団内で力をためるレースプランだが、今回は出だしから先頭へ飛び出した。来年の世界選手権出場に向け、参加標準記録や世界ランキングのポイント獲得を意識したためだ。
ハイペースの影響で2000メートル以降は脚が重くなると、雨による転倒を避けるため、ハードルにしっかり足をかける安全策をとった。それでも大会新記録で逃げ切り、「やりきったという達成感がある」と語った。
試行錯誤のシーズン
今季序盤は世界でのメダル獲得を見据え、5000メートルの日本記録更新もにらんだスピード強化に力を入れたが、「体の中に緊張感がなく、スイッチが入らない」という感覚に陥り、苦戦が続いた。指導を受ける順大の長門俊介監督と相談し、控えていた3000メートル障害の練習を再開すると「バチッとスイッチが入った」という。
試行錯誤のシーズンを振り返り、「我慢の年も経験するべきだと思う。飛躍へのステップになれば、本当に価値ある1年になる」と話した。
飯沢が1500mで金、後藤は400m障害で銀
男子1500メートルでは飯沢が3分36秒35の大会新記録で金メダルを獲得し、日本勢として40年ぶりの優勝となった。「ホッとしている」と笑みを浮かべ、「止まっていた男子センゴの時計の針を、少しずつ進められていると思う。一番求められているのは日本新記録」と誓った。
男子400メートル障害では、高校2年生の後藤大樹(京都・洛南高)が47秒93の自己ベストで2位に入った。日本歴代2位タイとなる記録ながら、「47秒を出しても負けるかと。やっぱり大人の世界は広いなって思いました」と感嘆した。
田中は3種目目メダル、マラソン競歩で梅野が銅に
女子5000メートルでは田中希実(豊田自動織機)が15分11秒65で2位となり、1万メートルの銀、1500メートルの銅に続く3種目でのメダル獲得となった。1万メートルでも敗れたヤビ(バーレーン)との一騎打ちとなったが、残り200メートルで離された。
27日の女子マラソン競歩で4位だった梅野倖子(LOCOK)は、1位だったカザフスタン選手がシューズ規定違反で失格となったため、28日に銅メダルへ繰り上がった。梅野は「根本には悔しい思いがある」と複雑な胸中を明かした。