「6毛ネットカフェ」で暮らす中国の若者たち SNSが映す周縁の実像
「6毛ネットカフェ」で暮らす中国の若者たち SNSが映す周縁

近年、中国のSNS上で「網吧大神(ワンパーターシェン)」(ネットカフェの達人)と称し、自身の生活ぶりを撮影する人が現れるようになった。ネットカフェの革張りの椅子に身を沈め、カップラーメンをすすり、ゲームに興じる様子を映す。日雇い労働者として寝泊まりの場にする人もいれば、仕事を離れてネットカフェで暮らす人もいる。

「6毛ネットカフェ」の実態

急速に成長する中国のネット社会は、競争から外れて生きる若者たちの姿を映し出した。彼らは、製造過程で出る「きれはし(辺角料)」になぞらえて語られる。

その実態を知ろうと、7月中旬、中国南部・貴州省遵義の雑居ビルにあるネットカフェを訪れた。昼間だが、店内は薄暗く、空気はよどんでいる。見渡して確認できた限りでは、客層は20~40代くらいの男性で、みなゲームに夢中になっていた。

SNSで知られる存在

この店は、SNSでは知られた存在だ。1時間の最低利用料金が6毛(約14円)と破格の値段であることから通称「6毛ネットカフェ」と呼ばれ、連日、店主らによる中国版TikTok「抖音(ドウイン)」でライブ配信が行われる。

配信中、視聴者は投げ銭システムを通じて支援することができるが、その実像は配信だけでは見えてこない。今回の取材では、想定内だったものの、取材拒否に直面した。