アジア大会スケボー男子パーク、15歳の永原が金、志治が銅 日本の弱点に光
アジア大会スケボー男子パーク、永原が金、志治が銅

愛知・名古屋アジア競技大会(アジア大会)は25日、スケートボード男子パークが行われ、永原依弦が88・96点で金メダル、志治群青が86・03点で銅メダルを獲得した。両選手はともに15歳。「スケボー大国」日本の唯一の弱点に光が差し込んだ。

アジア大会の2人は「これから」の世代

2021年の東京五輪と24年のパリ五輪。スケートボードは男女のパークとストリートの4種目が行われたが、唯一、メダルを獲得していないのが男子パークだ。

スケートボード・パーク日本代表の西川隆監督は「東京、パリ五輪と男子パークが弱かった。東京五輪以前に行われていた世界各地の大会に日本人がなかなか出場できなかったことが原因だと思う」と明言するように、課題は明確だ。

とはいえ、徐々に強化も進んでいる。金メダルを獲得した永原の兄・悠路は、今年6月にはWSTワールドカップローマ大会で4位に入り、世界ランキングで3位(9月25日時点)につける。このローマ大会で優勝したのは、日本人の桜井壱世だ。他にも世界ランクのトップ20に入る選手がおり、アジア大会に出場した2人は「これから世界に出る選手」(西川監督)という位置づけだ。

他人事で語った「五輪」

この日、永原は1本目から好調な出だし。持ち味の高いエアーとスピーディーな滑りで、バックサイド540をクリーンに決めるなどして、87・33をマーク。続く2本目には、疲労が見えてくる後半にトリックをたたみかけるなどして、得点を88・96点まで伸ばして、優勝を手にした。

志治は、他の選手が使わないセクション(構造物)とセクションの間を飛び移って滑る「トランスファー」でクリエイティビティを発揮。オリジナリティあふれる滑りで86・03点をマークした。3、4本目を失敗し、台湾選手に逆転を許したものの、銅メダルを獲得した。

ところで、男子パークの次世代を担う2人は、現状をどうとらえているのか――。

永原に尋ねると、「五輪で日本はメダルが取れていないけれど、この前の(WSTワールドカップ)ローマ大会でも日本人が優勝して、日本人(スケーター)のやる気が増えたんで、ロス五輪は日本人がメダルを取ると思います」と、なぜか他人事のように言い放った。志治も「日本も昔と比べたらめっちゃレベル上がっているから、あと2年あればメダル取れるくらいの実力になってんじゃないかな、みたいな感じです」とひょうひょうと語る。

新世代を担う二人は、独特のリズムの持ち主。それでも、確かに「スケボー大国」の最前線に名乗り出たことは間違いない。