準決勝から先発メンバーを7人入れ替えたフランスは、組織力を失い、守備は壊滅的だった。しかし、ハーフタイム後にデシャン監督が4選手を交代させるとチームは機能し始めた。特にウパメカノはボール奪取からの縦への展開で活性化に貢献した。
前半の悪夢と後半の反撃
0-4という悪夢のような前半のあと、一時は1点差まで迫った選手たちの胆力は評価したい。フランスは最終的に4位に終わったが、その粘り強い戦いぶりは多くのサッカーファンの記憶に残るものとなった。
デシャン監督の功績と批判
デシャン監督はフランス代表の指揮官を14シーズン務めた。最大の功績は2018年のW杯制覇だが、2014年は8強、2022年は準優勝、そして今回は4位。W杯という特別な舞台で、これほど安定した成績を残せる代表チームは多くの国にとって理想だろう。
それにもかかわらず、彼には「守備的で退屈なサッカーをする監督」という批判も多かった。監督は今大会、攻撃的なサッカーを目指した。そのスタイルを完全に浸透させるには少し時間が足りなかったと、元横浜M監督でフランス出身のモンバエルツ氏は指摘する。
指揮官としての真価
デシャン監督は極上の戦術家ではないが、非常に優れた指揮官だ。彼は明確な規律を築いた。「フランス代表が何よりも優先される」――。その信条が、フランスを世界トップクラスの強豪に導いた。



