男子ゴルフのメジャー最終戦、全英オープン(ロイヤル・バークデール・ゴルフクラブ)で、米国のブライソン・デシャンボーがルール違反で2打のペナルティを受けた際、ドナルド・トランプ米大統領に電話する意向を示唆していたと報じられた。デシャンボーは17日のラウンド中、5番ホールで長い草を平らにしてスイングエリアを改善したとされ、裁定に不満を抱いた。
トランプ氏への電話示唆と背景
関係者との長時間の議論の中で、デシャンボーはトランプ氏に連絡を取る可能性を示唆したとみられる。デシャンボーはトランプ氏と親交があり、一緒にゴルフを楽しむほか、5月にはホワイトハウスを訪問している。トランプ氏は過去、2026年サッカーW杯北中米大会で、退場処分を受けた米国代表FWフォラリン・バログンが決勝トーナメント1回戦のベルギー戦に出場できるよう、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長に電話し、出場停止処分の見直しを要請。FIFAは同選手の処分を1年間猶予する決定を下した。
デシャンボーも同様の介入を期待した可能性があるが、今回トランプ氏が関与した形跡はない。デシャンボーが実際にトランプ氏と連絡を取ったかは不明だが、主催団体ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(R&A)のマーク・ダーボン最高経営責任者(CEO)は18日、BBCスポーツの取材に対し「トランプ大統領からの電話は受けていない」と明言。その上で「どの選手に影響があったとしても、ルールの観点からは明確な決定だ」と裁定の正当性を強調した。
デシャンボーの反応と大会結果
大会を14位で終えたデシャンボーは19日、待ち構えていたメディアへのコメントを拒否。代わりにインスタグラムで「控えめに言っても、今週は浮き沈みの激しい一週間だった。それでも、最後まで踏ん張って戦い抜けたことを誇りに思う」と投稿。続けて「支えてくれたすべての皆さんに感謝します。ここからまた前を向いて、さらに上を目指します。素晴らしい勝利を収めたライアン・フォックス、おめでとう!」と記した。優勝したのはニュージーランドのライアン・フォックスで、デシャンボーはペナルティの影響もあり、上位争いから後退した。
この騒動は、ゴルフ界におけるルール解釈と選手の権力者への依存を巡る議論を呼んでいる。トランプ氏の過去のサッカーW杯介入と比較され、スポーツと政治の関係に新たな注目が集まった。



