愛知・名古屋で開催された第20回アジア競技大会は4日、全日程を終え閉幕した。今大会では、体操女子種目別跳馬の決勝で、51歳のオクサナ・チュソビチナ(ウズベキスタン)が豪快な跳躍を見せた。「五輪8度出場のレジェンドです」と紹介されると、会場は拍手でいっぱいになった。
チュソビチナ、日本での温かい後押しに感謝
チュソビチナは1994年広島大会でレスリング選手だった夫と出会ったという。「また日本で温かい後押しを受けられてうれしい」と目を細めた。
分宿方式と既存施設活用の大会運営
今大会は大規模な選手村を設けず、選手たちはクルーズ船やホテルなどに分宿した。選手同士の交流機会は限られ、既存施設を生かして愛知県外でも競技を行ったため、盛り上がりは一都市開催型の五輪やアジア大会ほどではなかったかもしれない。
だが、選手の熱が会場周辺で一体感を生んだことは確かだ。愛知県新城市の自転車ロードレース会場で名古屋市の男性ボランティアは、声を弾ませていた。「初めて見たけど、迫力があって面白い。また観戦したいね」。競技や会場の雰囲気に心動いた人が多くいれば、それも開催の成果だろう。
次世代への応援と大会の意義
他国の選手や関係者からは、小中学生らの集団応援について「次世代に競技を知ってもらえ、会場の空気も良くなった」と評価する声が聞かれた。
スポーツを通じた平和と友好を目指し、1951年に始まったアジア大会。チュソビチナは32年後、日本で3度目となるスポーツの祭典に戻ってきた。アジア各国・地域の選手たちが競い合い、ボランティアが支え、紡がれてきた歴史に、愛知・名古屋の一ページが加わった。