4日に閉幕する愛知・名古屋アジア大会では、国歌の取り違えや送迎バスの配車ミス、行き先の間違いなど、多くの運営上の問題が発生した。広告会社の電通で長くスポーツビジネスに携わってきた早大スポーツ科学学術院の大井義洋・准教授に問題の本質を聞いた。
「前代未聞のひどさ」と関係者が口をそろえる
アジア大会は、競技数が43、種目数は400以上と、五輪(パリ五輪は32競技)よりも多い。単一競技のサッカーのワールドカップや世界陸上などとは比べものにならない複雑さがあるという。
関係組織も、主催者のアジアオリンピック評議会(OCA)や大会組織委員会、行政、競技団体、競技会場、スポンサー、メディア、輸送、宿泊など多岐にわたる。過去にも五輪やアジア大会では多くの問題が起きてきたが、通常は問題が起きたら修正される。しかし今回は初歩的な失敗が多く、多くの大会関係者が「今回は前代未聞のひどさ」と口をそろえているという。報道に出ている問題は氷山の一角で、大小のトラブルが山のように起きていると聞く。
原因は組織横断的なコミュニケーション不足
原因について、大井准教授は組織や部署を横断するコミュニケーションの問題を指摘している。
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