サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会決勝が19日に行われ、前回王者のアルゼンチンがスペインに延長戦の末に敗れ、2連覇はならなかった。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでは、試合前から大勢のサポーターがパブリックビューイングに集まり、声援を送ったが、敗北が決まると会場は悲痛な空気に包まれた。
冷たい雨の中、祈りも届かず
この日は小雨が降り、気温は10度近くまで冷え込む悪天候だったが、集まった人々はアルゼンチンの連覇を信じて熱い声援を送り続けた。しかし、延長戦後半にスペインが先制点を挙げると、会場の雰囲気は一変。祈るような表情で試合を見守る人々の姿が目立った。
試合終了のホイッスルが鳴ると、多くのサポーターがぼうぜん自失の表情で立ち尽くす中、選手の健闘をたたえる拍手も自然と沸き起こった。
「アルゼンチンは最後まで頑張った」
電気工事作業員のペドロ・レイバさん(57)は、声を振り絞って「アルゼンチンは力を出し切れなかったが、最後まで頑張った」と語り、チームの奮闘を称えた。
無職のエルディア・カルドソさん(54)は「2連覇できず悔しい」と率直な思いを述べつつ、リオネル・メッシ選手については「全ての試合に出場して誇りに思う」と敬意を表した。また、アルバイトのダニエル・カルエドティアンさん(32)は目に涙をにじませながら「アルゼンチンのサッカーができた。また優勝のチャンスはある」と前を向いた。
敗戦後もオベリスコに集まり国歌合唱
試合後、敗北したにもかかわらず、市中心部の白い塔「オベリスコ」周辺には次々と人々が集まり、国歌の合唱が始まった。花火や爆竹が鳴り響く中、「スターよ永遠に」の文字とともにメッシ選手の写真を掲げる人の姿も見られ、国民の感謝と称賛の気持ちが示された。



