七種競技の田中友梨が日本勢初の金「面白さ伝わって」 6月に大台6000点突破の24歳
七種競技の田中友梨が日本勢初の金「面白さ伝わって」

愛知・アジア大会は25日、陸上女子七種競技で田中友梨(スズキ)が金メダル、梶木菜々香(ノジマ)が銀メダルを獲得した。日本勢による同種目での金メダルは、実施種目が七種競技となってから初めて。女子混成種目全体では52年ぶりの快挙となる。

最終種目で首位を死守

最終種目の800メートルを残して暫定首位に立っていた田中は、積極的に先頭を引っ張り、2分15秒61でフィニッシュ。そのままトップを守り切り、アジア大会の頂点に立った。

名古屋市出身の24歳は「自分にとってはただのアジア大会ではなかった。七種の面白さがちょっとでも伝わっていたらうれしい」と、さわやかに笑った。

自己記録更新で首位浮上

初日は硬さもあり取りこぼしたというが、2日目最初の種目、走り幅跳びで自己記録の5メートル80をマーク。続くやり投げで自己記録に迫る全体1位の55メートル39を記録し、首位に浮上した。

スズキ入社2年目の今季は、2大会連続で五輪出場の経験のある中村明彦監督の指導を本格的に受けるようになって飛躍。どの種目でも応用できる体の使い方を磨き、6月には日本女子で初めて6000点を突破する日本新記録をマークした。

世界陸上への足掛かりに

今大会前は足の故障で技術練習が思うように積めなかったが、これまでの土台が支えになった。中村監督からは「混成界を引っ張っていくんだぞという気持ちを持っていけ」とハッパをかけられてきた。

「これを足掛かりに来年の世界陸上へつなげたい」と田中。七種競技を世界水準まで引き上げる決意を示した。