8月6日、プロ野球の広島東洋カープは本拠地マツダスタジアムで読売ジャイアンツと対戦し、11-7で敗れた。この試合は「ピースナイター」と銘打たれ、平和の尊さと願いを発信することを目的に行われた。
特別ユニホームと背番号「86」
広島はベンチ入りした全メンバーが背番号「86」をつけた。これは原爆の日をあらわす数字で、胸には「PEACE」の文字が入った特別ユニホームを着用した。8月6日に本拠地で試合が開催されるのは3年ぶりとなる。
試合は打撃戦となり、広島はプロで初めて4番に座った秋山が一回に左翼線二塁打で好機を広げ、小園が逆転2点適時打を放った。五回には2死からの安打でモンテロの2ランにつなげた。
観客によるピースライン
五回裏終了後には、観客が緑と赤の用紙を掲げ、原爆ドームと同じ高さに「ピースライン」を作って平和を祈念した。
広島出身の名原は、幼い頃から地元で平和教育を受けてきた。九回にこの日の2安打目を放ち、「特別な日に負けて悔しい。(4点を追う)九回も声援がすごく聞こえた。きょうは負けたけれど、次こそは」と語った。
敗戦も平和に野球を楽しむ証し
敗れた広島は最下位に転落したが、点の取り合いになった試合は、スタンドから喜怒哀楽の声が響き続けた。それも、平和に野球を楽しめているからこその証しでもある。
また、この日は「原爆の日」であり、広島のルーキー勝田(近大)と赤木(佛教大)、県外出身の新人球団職員7人が、広島市内の1軍選手寮で黙禱を捧げた。寮の壁面には平和への願いを込めて白いハトが描かれた日時計がある。
原爆が投下された午前8時15分から目を閉じた2選手は大阪府出身。入団後、広島平和記念資料館も訪れた。勝田は「教科書にないようなことも見て学ばせてもらった」と話し、赤木は「(当時のことを)考える時間はとても大事だと思った」と語った。



