巨人は5日、広島とのセ・リーグ戦で4-0と勝利し、連敗を3で止めた。先発の井上温大が7回無失点の好投を見せ、自身初の2桁勝利となる10勝目を挙げた。打線は五回に新人の知念大成と小浜佑斗の適時打で3点を先取し、その後も加点した。
井上温大、粘りの投球で10勝目
井上は毎回のように走者を背負いながらも、決定打を許さず7回を無失点に抑えた。「ずっと目標にしていた数字だった」と笑顔で語り、150キロ超の直球と変化球を内外角に丁寧に投げ分け、打たせて取る投球で広島打線を封じた。
3点リードの七回二死一、二塁の場面では代打・秋山を迎え、「絶対ゼロで抑える」と気合を入れ直し、低めの147キロで二ゴロに打ち取った。試合後は「粘り強く投げられた」とうなずいた。
新人コンビの活躍で先制
打線は五回、無死一、三塁から知念が先制の適時打を放ち、続く小浜が2点適時打でリードを広げた。橋上監督代行は「何とか起爆剤を」と思って先発起用したと明かし、新人コンビが期待に応えた。
成長した井上の姿
群馬・前橋商高からドラフト4位で入団した2020年当時は体重72キロの細身だった。左肘の手術や育成契約を経験し、体を鍛え上げて持ち味の直球に磨きをかけた。二軍で抜きん出た力を見せる一方、打たれるとふさぎ込む性格もあり、一軍定着には時間がかかった。
それでも「体づくりから始まって、色々な失敗があったからここまで来られた」と振り返る。体重は15キロ近く増え、心もたくましくなった。橋上監督代行は「喜怒哀楽がマウンド上で出ているように感じる。『自分がやらなきゃいけない』という強い気持ちの表れ」と成長を評価した。
プロ7年目の今季は初のオールスター出場も果たした。「また来年も出たいと思ったし、ずっとそういう選手でいたい」と語り、理想とする姿に近づいている。



