54校50チームが熱戦を繰り広げた第108回全国高校野球選手権山口大会は、高川学園の2年連続4度目の優勝で幕を閉じた。今大会では前評判の高い強豪校が勝ち進む一方で、ノーシード校も躍進した。夏の大会は今回から「指名打者(DH)制」が導入され、DHの活用で投打に見応えのある試合が多かった。
高川学園、攻撃力で圧倒
高川学園は初戦から準々決勝まで全てコールド勝ちするなど、攻撃力の高さが光った。主に準決勝以降で中軸を担った吉田唯人選手(2年)は、今大会で17打数8安打をマーク。二塁打も4本放ち、持ち前の長打力を発揮した。上位打線の開原荘太選手(同)や三沢弦汰選手(3年)も出塁率4割を超え、打線をけん引した。
投手陣はエースの木下瑛二投手(同)を中心に好投手がそろい、全5試合で失点数は6。宮崎隆成投手(同)は決勝で三回途中から登板し、0点に抑える好リリーフでチームの勝利に貢献した。
下関国際は準優勝、南陽工と小野田工も健闘
準優勝の下関国際は投打のバランスがよく、順当に決勝まで勝ち進んだ。準決勝ではDHで出場した尾崎翔太選手(同)が今大会唯一となる本塁打を放ち、打撃の強さを見せた。投手陣では平嶋毅也投手(同)が躍動。3試合で先発して自責点1と、安定した投球だった。
4強では、2年ぶりの甲子園出場を目指した南陽工が守り勝つ野球を実践。準々決勝までの失点数は0、今大会を通じた失策数も0で、エースの新川柊也投手(同)を中心に守備からリズムを作り、攻撃する形を見せた。
小野田工はノーシードから35年ぶりの4強進出。4強で唯一DH制を採用せず、投打の柱である石川雄大主将(同)が全5試合で4番打者・投手として出場。計42回を投げて自責点は8、打率6割を超える活躍だった。
山県理事長「レベルが拮抗した大会」
山口県高校野球連盟の山県大輔理事長は「八つのシード校がある中で、3校のみが8強に上がったことを踏まえると、今大会はレベルが拮抗(きっこう)した大会だった」と振り返り、DH制については「出場機会を得られた選手が増え、投手の疲弊度も計算できるようになった。選手の特徴が生かせる環境が整ってきている」と語った。



