第108回全国高校野球選手権大阪大会は18日、3回戦21試合が行われ、春の選抜大会優勝校で春夏連覇を狙う大阪桐蔭や近大付、東海大大阪仰星などがコールド勝ちを収める中、履正社と関西創価の一戦は延長10回タイブレイクの熱戦となった。履正社が2-1でサヨナラ勝ちし、4回戦進出を決めた。
履正社、延長10回サヨナラ勝ち
試合は初回、履正社が死球で出塁した岩本を犠打と安打で進め、辻の犠飛で先制。しかし2回に関西創価が大津の安打で同点に追いつくと、その後は両軍譲らず延長戦に突入。10回表に関西創価を無得点に抑えた履正社は、その裏、城間の安打でサヨナラ勝ちを収めた。
関西創価の先発・那須英翔投手(3年)は、強力な履正社打線を相手に一歩も引かず、延長10回まで一人で投げ抜いた。冬場のトレーニングで強化した直球に変化球を交え、要所を締める投球でチームを引っ張った。
那須投手、昨秋の敗戦が覚醒のきっかけに
那須投手の成長の背景には、昨秋の府大会での大阪桐蔭戦の敗戦がある。この試合で打ち込まれ0-9でコールド負けを喫し、「何も通用しなかった」と無力感に苛まれた。この経験をバネに、冬場は瞬発力強化のため走り込みやウェートトレーニングに打ち込み、下半身を徹底的に鍛えた。その結果、得意の直球の球速は5キロ増加した。
小野哲平監督は「本人の目標も定まり、別の人格になったのかと思うくらい取り組み方が変わった」と語る。背番号1を背負った今夏、山場の一戦で強気の投球を貫いた那須投手は、試合後「悔しい」と涙を見せながらも、「この負けで腐ることなく、プロの舞台で活躍できるような選手になりたい」と力強く語り、球場を後にした。
19日は4回戦8試合が行われる予定。



