神村学園、初球打ちとつなぐ意識で九州勢対決を制す
神村学園、初球打ちとつなぐ意識で九州勢対決を制す

第108回全国高校野球選手権大会第2日の6日、1回戦2試合が行われ、神村学園(鹿児島)が東筑(福岡)に5-1で快勝し、2年ぶりの初戦勝利を飾った。佐野日大(栃木)は聖隷クリストファー(静岡)との接戦を制し、25年ぶりに初戦を突破した。7日の4試合は、午前8時から1試合、午後1時半から3試合の2部制で実施される。

初球から勇気を持ってスイング

神村学園は1点を追う三回、森友の適時打と二つの暴投で2点を勝ち越し、その後も田中のソロなどで加点。東筑は一回に平山の先頭打者本塁打で先行したが、二回以降は散発3安打に抑えられた。

打球は低く、鋭く。初球から勇気を持ってスイングをかける。1点を追いかける三回一死一、二塁。神村学園の森友が意識したことはシンプルだ。

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一回の好機で消極的になってしまった、という反省があった。2球続けてストライクを見逃し、3球目に外角の変化球を引っかけて三ゴロに終わっていた。

「初球からいかないと、相手にのみ込まれる」

「初球からいかないと、相手にのみ込まれる」。失敗から学んだことを心に刻み、初球を待つ。第1打席とほぼ同じ軌道で外角に逃げる変化球が来た。迷いなくたたき、低くて速い打球で三遊間を抜く。同点の適時打。この一打から二つの暴投で一気に勝ち越し、試合の流れを引き寄せた。

長打を狙わず、野手の間を抜く打球を狙う意識はチームに徹底されている。パワーヒッターは多くない。練習からフライを上げると互いに戒め合ってきた成果は、数字に表れている。鹿児島大会5試合で本塁打ゼロながら50得点を挙げ、安打の7割以上が単打。三回の好機も単打2本でつないで作ったものだ。

「スター選手がいないからこそ、つなごうという意識が生まれている」と小田監督。狙いを一つにつながるこの打線、勢いだけではない。(山畑壮起)

指揮官、被災地への思い

神村学園・小田監督は「この勝ちやプレーが被災された鹿児島県や熊本県の方々に元気や勇気、希望をお届けできたのであれば良かったと思う」と語った。

東筑は主将先頭弾実らず

東筑の主将、平山が一回に先頭打者アーチでチームを勢いづけた。変化球を捉えた打球は左翼ポール際へ。「初回の本塁打では試合の流れはつかめないけど、広い球場で打ててうれしかった」と喜んだ。捕手としても緊張から投球が乱れた深町らを懸命にリードしたが、失点を防げず、「少しのミスでもつけ込まれてしまう。観客も多くて、甲子園の難しさを痛感した」と悔やんだ。

東筑・山下監督は「バッテリーミスは多少あったが、コースを狙った結果なので仕方がない。粘り強く守る、うちらしい野球はできた」と振り返った。

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