大会2日目の6日の第2試合、佐野日大(栃木)のアルプス席では、先発の鈴木有投手の父・一平さんが「聖地の砂」が入った小瓶をカバンに忍ばせ、声援を送った。
父は同校OB、97年夏の甲子園出場
一平さんは同校OBで、1997年の夏の甲子園に遊撃手として出場し、初のベスト8入りに貢献した。翌年の夏は初戦で敗れ涙をのんだが、甲子園から持ち帰った砂を宝物として大切に棚に飾っていた。
しかし、東日本大震災で自宅のある宇都宮市も最大震度6強の揺れに見舞われ、瓶が棚から落下。停電の中、必死で手でかき集めたが、砂はわずかしか残らなかった。当時2歳の鈴木投手はそんな父の姿を、悲しげな顔で見つめていたといい、一平さんは「甲子園に行って、お前たちが満タンに埋めてくれ」と語りかけた。
息子が15年前の約束果たす
一平さんの影響で佐野日大に進んだ鈴木投手。15年前の約束を果たそうとマウンドに立つ息子の姿を「夢の舞台にもう一度連れてきてくれて、感慨深い。ずっと夢見てたけどまさか現実になるとは」と目を細めて見守る。大舞台に連れてきてくれた息子に感謝し、エールを送った。



