体操男子種目別あん馬で、大体大浪商(大阪)の藤原選手がけがを乗り越えて連覇を果たした。決勝では旋回技を次々と成功させ、着地まで決めて14.8点をマーク。会場の歓声に笑みを浮かべ、「無心で、技を感じることだけを意識した。やり切れた」と胸を張った。
父の影響で競技の道へ
大阪体育大の体操競技部で監督を務める父・敏行さん(44)の影響で、物心つく前から体操に触れた。小学校に入るとスポーツクラブに所属。9歳の誕生日を迎える時には、「あん馬で旋回技を10周できたら、ニンテンドースイッチを買ってあげる」と言われて夢中で練習し、達成した。旋回の楽しさに目覚め、あん馬が得意種目になった。
骨折を乗り越えて
総体連覇やアジアジュニア選手権などを見据えていた6月初め、平行棒の練習で足の甲を骨折。「何のために練習してきたのか」と泣き、松葉づえで過ごした。
それでも、敏行さんから「体操人生が終わったわけではない」と励まされ、上半身の筋力トレーニングに励み、食事を見直した。医師からあん馬だけなら出場できると言われ、「絶対に出る」とリハビリに打ち込み、王者の座を守った。
次なる目標
「秋の全日本で日本一を目指す」と誓う。その先に見据えるのは、2028年ロサンゼルス五輪への歩みだ。



