県は22日、2025年度に県内で確認された野生鳥獣による農作物被害額(速報値)が、前年度比2.4倍の1億5347万円だったと発表した。現行の調査方式となった2007年度以降で3番目に多い。被害面積は同5.5倍の102ヘクタールだった。
クマ被害が大幅増加
被害額を鳥獣の種類別で見ると、最多のツキノワグマが同8.7倍の5281万円に上り、2番目のイノシシが同2.8倍の3822万円で、いずれも過去最多を記録した。続くニホンザルは同2.8倍の1508万円だった。ブナの実の凶作により、クマなどが人里に下りてきたことが要因とみられる。
作物別の被害状況
作物別では、果樹が同2.2倍の9453万円、野菜が同2.4倍の3517万円、水稲が同2.3倍の1363万円の順に多かった。果樹はリンゴが約8割、野菜では長芋が約6割を占めた。
県の対策
被害防止に向け県は農協などに対し、電気柵などの機材導入費を150万円を上限に半額補助する。集落ぐるみで鳥獣対策を進めるため、専門家を交えて被害実態を点検して対策に役立てる取り組みも弘前市と新郷村で始める。
県農林水産部の相馬宏伊次長は、「(農家の)生産意欲が低下しないかなどが非常に心配される。県も市町村と連携しながら対策を強化していく」と話した。



