高値が続くガソリン。世界情勢や為替相場、製油所からの距離、販売量など様々な要因が価格を左右する。業者間の競争も影響する。地域ごとの特徴を、資源エネルギー庁のデータから調べた。
高知は全国トップクラスの価格
太平洋に臨む四国の高知県。エネルギー庁のデータでは、今年8月17日時点のレギュラーガソリンの平均小売価格は174.3円。全国トップクラスで、隣接する徳島県の163.9円や愛媛県の169.3円よりも高かった。
週ごとの価格を都道府県別に分析すると、2019年から24年までの間に高知が上位10位以内に入らなかったのは、302週のうち17週だけだった。
価格高騰の背景にあるもの
「同じ四国なのになぜ」。県庁には、価格の高さに関する意見や問い合わせが、22年度以降で26件寄せられている。
対応する県民生活課の北村綾課長は「高知は製油所から遠く、関西や岡山県からタンカーで運ばないといけない。コストがかかる」と語る。原油からガソリンを精製する製油所は愛媛県にもあるが、陸路で運ぶには遠いため、船で運ぶことになるという。
もう一つが販売量だ。住民基本台帳によると、高知の人口は今年1月時点で65万人。愛媛の128万人や香川の93万人、徳島の69万人を下回って四国で一番少ない。そのうえ面積は最も大きく、県内の輸送コストもかかる。
北村課長は「人件費などに充てるもうけを確保するには、価格を高くする必要があると聞いている」と県石油業協同組合に聞き取った結果を説明した。
地理的条件が似ていても差が
地理的な条件が似ている地域でも、価格に違いが出ることがある。日本海に面した鳥取県米子市などでも、同様の傾向が見られるという。



