三菱地所株式会社は、複数の企業間で休養室をシェアする直営施設「とまり木」の2号店を10月1日、新東京ビル内に開業する。これに先立ち、9月2日に報道関係者向けの内覧会が行われた。
1号店の実績を経て2号店開業へ
「とまり木」は、業務時間中に短時間で心と体を整える法人向けのシェア型リカバリールーム。2025年4月に大手町ビルで1号店が開業し、累計利用者数は9000人を超える。『安心して休める場所。心身ともにリフレッシュして、新しい自分に戻るためのリカバリーの場所』として認知されているという。
三菱地所エリアマネジメント事業部長の長谷川真さんは、「日々働いていると、体調を崩したり疲れが溜まって、パフォーマンスを発揮できない日もあると思います。しかし、それに対して各企業が十分な休養スペースやリカバリーのための設備を用意するのは簡単ではありません。そこで、そうした機能を企業間でシェアし、エリア全体で支えるしくみを形にしたのが『とまり木』です。我々は『とまり木』を単なる休養室だけではなく、企業の健康経営を支え、働く人々のウェルビーイング向上に貢献する街のインフラの一つとして育てていきたいと考えています」と説明した。
国内初の最新機器とプロトレーナーによるケア
「とまり木」の特徴は、整えるチャージ機能と休むリカバリー機能を一つの場所で提供すること。チャージ機能は予約不要で、着替えも必要ない。1日1回15分、好きなタイミングで利用できる設計だ。リカバリー機能は、体調が優れない時に周囲を気にせず横になれる休養室として、1時間ほど休める個室のベッドを用意している。
内覧会では、国内初の導入となる「再生の間」や「垂直律動マシーンFit1」をはじめ、マッサージチェア「あんま王」、仮眠チェア「TOTONE」などの機器や休養室、プロのトレーナーによる指導も公開された。「再生の間」では、ピンク色に光る磁場、LEDライト、音の組み合わせにより、皮膚の表層から深部まで刺激を入れる国内初のライト磁場セラピーが導入される。「垂直律動マシーンFit1」は、運動が苦手な人でも乗るだけで運動効果や骨密度の改善、筋力のアプローチ、足つぼマッサージまでできるマシーンだ。
三菱地所エリアマネジメント事業部専任部長の三輪弘美さんは、「体験した当社社員にも非常に評判が良く、立たずに座っているだけで腰痛改善などの効果が期待できます。さらに『とまり木』最大の特徴は、常駐するプロのトレーナーによるパーソナル指導です。ビジネスパーソン特有の肩こり、腰痛、眼精疲労といった課題を、国家資格や医療資格などを持ち、アスリートや医療現場で培ったノウハウでケアをしていただき、改善ポイントについてもアドバイスしてもらえます」と語った。
利用者の声と今後の展望
「とまり木」のメニューの中では、プロのトレーナー指導が一番人気で、マッサージチェア、仮眠チェアもよく利用されているという。参加企業の社員からは、「お気に入りのトレーナーさんに身体を見てもらうと、すごく立ち姿が良くなるので、そういった目的で利用している人もいます」「身体がしんどくて30分〜1時間ほど横になりたい時、自分の会社にはベッドがないので、『とまり木』の休養室で休んで回復したいというニーズは多いですね」「育児や遠方からの通勤で疲れている社員も多いですが、『とまり木』の仮眠チェアで寝るとリフレッシュできるという声は多いです」といった声が聞かれた。体調が悪そうな人に「今日『とまり木』にあのトレーナーさん来てるから、行って相談してみたら?」と声をかけられるようになったという変化も出ている。
今後は、大手町・丸の内・有楽町エリア全体をプラットフォームと捉え、エリア全体で提供する“まちまるごとワークプレイス”構想を推進する。三輪さんは「私共は休む場所を増やすことだけを考えているわけではありません。働く人すべてが本来のパフォーマンスを発揮し、長く健康に自分らしく働ける社会を作ることです。『WELL REST, WELL WORK』(よく休み、よく働こう)のスローガンを掲げ、企業や街の皆様と共に、働き方の質や効率を高めていきたいと思います」と述べた。



