アイドルのライブでファンがペンライトを大きく振って踊る「ヲタ芸」とラジオ体操を組み合わせ、子どもから高齢者まで踊れるように振り付けした「ヲタ芸リハビリ体操」を、楊志館高(大分市)の生徒が考案し、広がりを見せている。大分市内で生徒が実演するステージイベントを開くなどして、さらなる普及を目指している。
きっかけは訪問活動、座ったままでもできる工夫
同高ボランティア部の生徒が子ども食堂や老人ホームを訪れる中で、老若男女が楽しみながら健康増進に取り組める体操をつくれないかと思い立ち、昨年度、当時の1年生数人が中心になって、部外の生徒らにも協力してもらいながら考案した。
ラジオ体操の動きを取り入れたのは、いすに座った状態でもできることや、最近はラジオ体操を知らない子どもが増えてきていると知ったことからだという。さらに、視覚的にも楽しめるようにとヲタ芸とも組み合わせた。
ステージで披露、ドローンも彩りを添える
8月下旬に大分市の大分県総合社会福祉会館で開かれたステージでは、同高の有志が「めじろんダンス」「マツケンサンバⅡ」に合わせて体操を披露。ペンライトを持った両手を高々と上げて背筋を伸ばしたり、腕を大きく振る運動をしたりした。来場者も生徒の動きに合わせて体を動かすなどし、会場は熱気に包まれた。
生徒たちが飛行のプログラミングに関わったドローンも、踊りに合わせて鮮やかな色の光を発しながら舞い、ステージに花を添えた。
参加者の声、地域イベントとして定着へ
体操を披露したメンバーの一人、同高2年の生徒(17)は「歌ったり手拍子をしたりしてくれて楽しかった」と笑顔を見せた。
会場にはドローンの操縦体験やスライム作りができるコーナーなども設けた。ドローンを使ったサービス業や社会問題解決に取り組む同県日田市の「ノーベル」も、同高の取り組みに賛同してイベントの開催に協力。同社の野元孝通社長(41)は「祭りのように社会のつながりをつくるイベントとして地域に定着させていきたい」と期待を込めた。