ゲーム禁止投書がSNSで炎上
「子どもにゲームを買い与えなかった」という60歳の母親の投書がX(旧Twitter)で話題となり、約9万件の「いいね」を集めるなど賛否両論を巻き起こしている。投書は新聞に掲載されたもので、「家庭用ゲーム機が大流行しても、息子たちには絶対に買い与えなかった。『今しかできない経験をしなさい』と育て、息子が成人した今でも正解だったと思っている」という内容だ。
この投稿に対し、X上では「子ども時代に流行りのゲームができないのは、それこそ『今しかできない経験』を奪うことになる」「親の価値観で子どもの文化を遮断するのはどうなのか」といった批判が寄せられる一方、「ゲーム禁止のおかげで他の才能が開花することもある」と擁護する意見もあり、タイムラインは賛否で沸き返った。
東大生の実態:親に厳しく管理された人は少ない
一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事で、偏差値35から東大合格を果たした著作家の西岡壱誠氏は、多くの東大生・東大OBと接する経験から「東大生で『親にガチガチに縛られて育った』という人は実はあまり多くない」と指摘する。「うちの親は『勉強しろ』なんて一度も言わなかった」「ゲームも漫画も普通に楽しんでいた」「親はむしろ放任で、何をするか自分で決めていた」という声が圧倒的に多いという。
世間一般では「東大生=親が厳しく管理して育てた優等生」というイメージが強いが、実際のデータは異なる。西岡氏が行った東大生アンケートによると、東大生の37.5%が「趣味はゲーム」と回答しており、ゲームが学習に悪影響を及ぼすという通説は必ずしも正しくないことが示唆される。
「ゲームをすると馬鹿になる」は誤解
西岡氏は「ゲームをすると馬鹿になるというのはウソ」と断言する。短期的な制限より、長期的な付き合い方を学ぶことが重要であり、ゲームを完全に禁止するのではなく、時間やルールを決めて適切に付き合う方法を教えるべきだと述べている。
東大生の中には、幼少期からゲームを楽しみながらも、自己管理能力を身につけて勉強とのバランスを取っているケースが多いという。親が過度に制限するよりも、子ども自身が判断できる環境を整えることが、長期的な学力向上につながる可能性がある。
子育てにおけるゲームの位置づけ
今回の炎上を受けて、西岡氏は「子どもにゲームを与えるかどうかは家庭の判断だが、完全に遮断するのではなく、適切なルールのもとで楽しませる方が、子どもの成長にとってプラスになることが多い」とコメントしている。ゲームを通じて得られる経験やスキルも多く、現代の教育において無視できない要素となっている。



