6月18日、京都市内のホテルでモーター大手・ニデックの株主総会が開催された。気温は30℃近くまで上がる汗ばむ陽気の中、株主たちは朝早くから続々と会場に詰めかけた。昨年の総会では有価証券報告書の提出延期は話題にならず、牧野フライス製作所へのTOB失敗に関心が集まったが、今年は様相が一変した。
不正会計と品質不正で揺れる企業統治
不正会計や品質不正といった、会社の根幹を揺るがす不祥事が相次いだニデック。2025年度の決算は未だに公表されておらず、配当も見合わせとなった。会場前で、ある株主は「公表された情報を信頼して投資したのに、粉飾決算があった。株主代表訴訟を起こす力はないが、どう株主に落とし前をつけるのか聞きに来た」と怒りをあらわにした。
株主からの厳しい質問が相次ぐ
出席した株主は746人。午前10時に開始された株主総会は約3時間50分に及んだ。株主からは過去最高となる40問以上の質問が寄せられ、その内容は厳しさを増した。
- 「会社から永守氏に損害賠償を請求しないのか」
- 「会社からどう永守色を排除するのか」
創業者である永守重信氏に対する批判が集中し、その経営スタイルからの脱却を求める声が相次いだ。昨年の総会で熱っぽい永守節を聞かせた永守氏だったが、今年はその姿はなかった。
議案は可決も、新経営陣の課題山積
社外取締役の大半を刷新した取締役12人の選任議案や、永守氏の役職だった「グローバルグループ代表」の肩書を定款から外す議案など、提案された5議案は最終的には可決された。しかし、株主の不信感は根強く、新経営陣には「脱・永守イズム」への本気度が問われている。
詳報記事は東洋経済オンライン(有料版)の〈現地レポート〉3時間50分のニデック株主総会で問われた新経営陣「脱・永守イズム」への本気度をご覧ください。



