鳥取大学医学部教授の飯野守男氏が、フライドポテトを常食していた中学生が死亡した衝撃的な事例を明かした。死因は腸閉塞だったが、その背景には深刻な家庭環境が潜んでいた。
胃が異常に拡大、小腸が壊死
「嘔吐が止まらない」と病院に駆け込んだ中学生の男子。整腸剤を処方されて帰宅した直後、死亡した。解剖の結果、胃が異常に肥大し、小腸の一部が骨盤内に嵌入して壊死していることが判明。これが腸閉塞を引き起こし、死に至らしめた。
1日500円の食費
少年は父子家庭の一人っ子で、父親から渡される1日500円で全ての食事を賄っていた。調理不要で腹が膨れるものとして選んだのが、ハンバーガーチェーンのフライドポテト。油分の多いポテトだけを毎日食べ続けた結果、腸閉塞を発症した。
腰椎の異常も影響か
CT検査で、少年には通常5個の腰椎が6個あることが判明。腹部のスペースが広いため、胃が膨張して小腸が入り込みやすかった可能性がある。飯野教授は「食生活と腰椎の因果関係は断定できないが、無関係ではないだろう」と述べている。
法医学が暴く社会の闇
死亡診断書には「腸閉塞」としか書けなかったが、飯野教授は「一人親家庭の貧困や福祉の取りこぼしが背景にある」と指摘。「身近に手を差し伸べる大人がいれば防げたかもしれない」と悔やむ。
この事例は、法医学が単に死因を特定するだけでなく、社会問題を浮き彫りにする重要性を示している。



