米Getty Imagesは6月21日(現地時間)、米OpenAIと複数年にわたる契約を締結したと発表した。この提携により、Getty Imagesが保有するライセンス済み画像ライブラリが、ChatGPT内の検索および発見機能で直接表示されるようになる。
「Display Partnership」で高品質画像をChatGPTに統合
今回の契約は「Display Partnership(表示提携)」と位置づけられており、Getty ImagesのコンテンツをChatGPT上で表示することを可能にするものだ。OpenAIの回答に高品質な画像を組み込むことで、視覚的な情報提供を強化する狙いがある。Getty Imagesのクレイグ・ピーターズCEOは「高品質で信頼できるビジュアルコンテンツをAI検索体験に組み込むことで、ユーザー体験を向上させる」とコメントしている。
過去にはStability AIを提訴、知財保護に厳格な姿勢
Getty Imagesはこれまで、生成AI業界に対して著作権保護の観点から厳しい姿勢を取ってきたことで知られる。2023年には、画像生成AIを提供する英国のStability AIを相手取り、自社画像が無断で学習データとして利用されたとして提訴した。この訴訟では、ウォーターマークに関する商標権侵害でGettyの一部勝訴判決が下された一方、AIモデル自体を「侵害複製物」とする主要な主張は棄却されている。
近年はAI企業とのライセンス契約を積極的に推進
一方で近年、Getty ImagesはAI企業とのライセンス契約を積極的に進めている。同社は2025年に米Perplexityと同様の契約を締結し、Perplexityの検索サービス内でGetty Imagesの画像表示を可能にしたほか、自社でもライセンス済みコンテンツのみを利用した生成AIサービスを提供している。今回のOpenAIとの提携でも、発表文ではChatGPTでの画像表示が契約対象であることが説明されているが、OpenAIによるAIモデルの学習利用については言及されていない。
Shutterstockとの合併も発表、生成AIや検索機能への投資加速へ
Getty Imagesは競合するShutterstockとの合併も発表しており、完了後の社名はGetty Imagesとなる。この合併により、生成AIや検索、3D画像などの機能への投資を加速するとしている。また、Getty ImagesはNVIDIAの「Picasso」を採用した個人向け有料画像生成AIサービス「Generative AI by iStock」も立ち上げており、100生成あたり約2215円で著作権侵害の心配なく画像を生成できる。



