「生まれつきの才能は不要」東大逆転合格の作法、精緻化とインターリーブの誤解を解く
東大逆転合格の作法、精緻化とインターリーブの誤解

「生まれつきの才能は不要」と言われる東大合格。その背景にある科学的に正しい勉強法として注目される「精緻化」と「インターリーブ」だが、現場では誤解が広がっている。一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・西岡壱誠氏と、教育専門家の岡崎氏が、その本質と実践方法を解説する。

精緻化の習慣づけ、最初は大人が「なぜ?」の手本を

精緻化とは、学んだ内容に自ら問いを立て、深く考える学習法。しかし、子どもにいきなり「自分で疑問を立てなさい」と言っても、慣れていない子は止まってしまう。岡崎氏は「最初は大人が『なぜ?』の手本を見せることから始めるのがおすすめ」と語る。「先生はね、これを読んでこういう疑問が浮かんだんだけど、みんなはどう思う?」といった具体的なモデルを示すことで、子どもは問いの立て方を学ぶ。

ノートの端に「?マーク3つ」ルールが効果的

慣れてきたら、ノートの端に「?マークを3つ書いてから授業を受けよう」という小さなルールを作るのも有効だ。岡崎氏は「授業や教科書で出てきた言葉に、ひとつでも自分の問いをぶつけられたら、それはもう立派な精緻化」と強調する。家庭での取り組みについては、保護者は答えを教えるよりも「いい疑問だね」と問いを褒めること、テストの点数だけに一喜一憂せず「今日はどんな『なぜ』を見つけた?」と聞くことが重要だという。

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インターリーブ学習の本質は「関係する情報を混ぜて学ぶ」こと

最近話題の「インターリーブ学習」について、岡崎氏は誤解が広がっていると指摘する。「複数の科目を交互に学ぶと記憶に残りやすい」という理解だけでは不十分で、重要なのは「関係している情報を混ぜて学ぶ」ことだ。例えば、日本史と世界史は時代背景や因果関係が密接に絡んでいるため、交互に学ぶことで「同じ年代に世界の別の場所で何が起きていたのか」が立体的に見える。一方、国語と数学のように扱う対象や思考の型が大きく異なる科目をただ交互に解いても、相乗効果は期待できない。それは「インターリーブ」ではなく、単なるスケジューリングの問題だと岡崎氏は語る。

比較対象を意図的に並べる実践例

インターリーブの効果的な実践例として、宇野仙氏の『日本史と地理は同時に学べ!』が挙げられる。この本は、日本史と地理を関連づけて学ぶことで、理解を深める発想で書かれている。岡崎氏は「とても良い実例」と評価する。精緻化とインターリーブ、いずれも「問い」と「関連性」を重視する点で共通しており、正しい理解と実践が東大「逆転合格」の鍵となる。

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