大谷翔平夫妻の第2子誕生で年子論争、産婦人科医が語る医学的真実
大谷翔平夫妻の第2子誕生で年子論争、産婦人科医が真実語る

大谷翔平選手と真美子夫人に第2子が誕生したことを受け、SNSなどで「年子(前の子から1年以内の妊娠)は母体に負担が大きいのか」という議論が再燃している。産婦人科医の鈴木陽介氏は、医学的な観点からこの問題に明確な答えを示している。

年子のリスクは一概に言えない

鈴木氏は「妊娠・出産の状況や回復具合は人それぞれ異なるため、一概には言えない」と前置きしつつ、一般的な妊娠間隔(前回出産から次の妊娠成立までの期間)の目安とその理由を解説する。日本では、習慣的に出産から次の妊娠まで1年程度空けるよう勧める医師や助産師が多いという。ただし、適切な妊娠間隔に関する明示的なガイドラインはなく、6カ月でよいと伝える医師もいれば、2~3年空けるのが望ましいと説明する医師もいる。

鈴木氏は「年齢とともに妊娠しにくさや流産リスク、妊娠中のトラブル発生率が上がるため、それを考慮して妊娠間隔を考える必要がある」と指摘。医療者が押し付けるものではないという考えから、強く指導することはあまりないと述べている。

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帝王切開の場合は別

ただし、帝王切開の場合は事情が異なる。次の妊娠までの期間が短すぎると、妊娠中に子宮の傷が開くリスクや、出産後に胎盤がスムーズにはがれなくなるリスクが高まることが知られている。医療機関にもよるが、「最低6カ月、できれば1年」または「少なくとも1年」空けるよう推奨されることが多い。

WHOは24カ月以上の間隔を推奨

世界保健機関(WHO)は2007年に妊娠間隔に関するレポートを発表し、24カ月以上の間隔を推奨している。このレポートでは、短い妊娠間隔が早産や低出生体重児のリスクを高めること、また分娩前後の母体死亡や乳児死亡が統計的に増加することが示されている。ただし、これらのリスクは6カ月未満で顕著だが、6カ月を超えるとリスク上昇の程度は小さくなり、18カ月を超えると有意なリスク上昇は認められなくなる。

鈴木氏は「年子が必ずしも危険というわけではないが、母体の回復やリスクを考慮し、適切な間隔を取ることが望ましい」と結論づけている。

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