文部科学省は13日、正式な教科書として2030年度以降に導入されるデジタル教科書に載せる動画について、1本の長さを3分程度までとし、教科書1点あたりの総量の上限を20~90分とする基準をまとめた。学習効果を見込み、上限に幅を持たせた。
審議会で論点整理案が了承
13日の教科書検定に関する審議会で論点整理案を示し、了承された。審議会は、デジタル教科書に掲載する動画や音声などの範囲や検定方法を検討してきた。
案では、教師の授業を阻害せず、児童生徒の集中力を途切れさせないためには、教科書に載せる動画は1本あたり「3分程度まで」が適当とした。子どもの発達段階や教科の特性、限られた授業時間での視聴を踏まえ、教科書1点(上下分冊など含む)に載せる動画の総量の上限も設けた。
教科ごとに上限を設定
紙の教科書での読み込みが中心の国語や算数・数学、道徳は小中の全学年で上限を20分とした。技能習得に役立つ動画活用が見込まれる図画工作・美術などは1点30分を基本とした。英語は、英会話動画などが効果的とし、小5~中3で1点80分と長めに設定した。
30年度以降の教科書は「紙のみ」「紙とデジタルのハイブリッド」「デジタルのみ(完全デジタル)」の3形態となる。文科省は、動画総量の上限などを30年度以降に使われる教科書の検定ルールに反映させる。
一方、文科省は今秋、デジタルを導入する学年・教科などを定める大臣指針を策定する予定。