「精緻化」や「インターリーブ」といった科学的に正しい勉強法が注目を集めている。しかし、これらの言葉だけが独り歩きし、現場では「混ぜればいい」という誤解が広がっているという。一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事の西岡壱誠氏が、教育専門家の岡崎氏にインタビューし、正しい実践法を明かした。
「混ぜる」ではなく「比較できる組み合わせを意図的に並べる」
インターリーブとは、異なる種類の問題を交互に解く学習法だ。しかし、単に問題をランダムに混ぜれば効果が出るわけではない。岡崎氏はピアノの練習を例に挙げ、「似た構造を持つ曲Aと曲Bを交互に練習すると、『ここは曲Aと同じ運指だな』『このフレーズは曲Bの方が難しいな』と、違いと共通点が自然に意識される。これがインターリーブの本質」と説明する。
つまり、スキル同士を比較することで、それぞれの輪郭がはっきりするのだ。教科学習では、「分数の掛け算」と「分数の割り算」を交互に解く、「現在完了形」と「過去完了形」の英作文を混ぜるなど、「似ているからこそ間違えやすいもの」を意図的に並べることが重要だという。
「教材設計の工夫」として捉えるべき
岡崎氏は、「インターリーブは『学習スケジュールの工夫』というより、『教材設計の工夫』に近い概念」と強調する。混ぜれば伸びるわけではなく、比較させたいものを意図的に配置することが、本来の効果を引き出す鍵となる。
同様に、「精緻化」も「なぜ?」と自問することで知識同士を結びつける手法だが、どちらも「問いの立て方」が本質だ。子どもが自発的に比較や接続を行えるよう、大人が教材をデザインする支援が不可欠とされる。
科学的に正しい勉強法は魔法の特効薬ではない
西岡氏は、「科学的に正しい勉強法は、決して魔法のような特効薬ではありません。地味で本質的な問いかけを、毎日コツコツと積み重ねることができるように、大人が支援することが大切」と語る。
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