発達障害・グレーゾーンの子育て、脳に届く声かけのコツとは
発達障害・グレーゾーン子育て、脳に届く声かけ

「もしかして、うちの子って他の子と少し違うのかもしれない」――そんな不安を抱えながら、毎日の子育てに疲れ切っている親御さんは少なくない。声をかけても聞いていないように見えたり、他の子が自然にできることを苦手にしていたりする場合、発達障害やグレーゾーンという言葉が気になることもあるだろう。

脳科学に基づく家庭での発達支援

脳科学をベースに家庭でできる発達支援を提案する吉野加容子氏(発達科学コミュニケーション代表・学術博士)は、新刊『発達障害・グレーゾーン 子育て大変だと思ったら これ、言ってみて!』で、子どもの困った行動を「性格」や「わがまま」ではなく「脳の特性」から捉え直す方法を紹介している。本記事では、その中から子どもの行動が変わり始める「声かけ」の考え方を一部紹介する。

「あとちょっと!」動画をやめない子への声かけ

テレビやスマホに夢中なわが子に、「それ、見終わったらやるって言ったよね?」と声をかけたことはないだろうか。さっき約束したはずなのに、何度言っても動かない。「これ見たらやる!」「あとちょっと!」と言いながら、結局また次の動画へ進んでしまう。親としては「なんでこの子は……」と思ってしまう。

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しかし、同じ場面で「その動画の一番面白いところ、教えて♪」と声をかけてみると、子どもは少し顔を上げて「ここがね――」と話し始めることがある。声のかけ方が変わるだけで、子どもの反応がまったく変わり、気持ちが切り替わって次の行動に移れることもあるのだ。

脳に届く言葉とは

この変化の背後には、脳の特性がある。発達の凸凹がある子どもは、指示や命令を直接的に受け取ると脳が拒否反応を示すことがある。一方、興味や好奇心を引き出す声かけは、脳の前頭前野を活性化させ、スムーズな行動切り替えを促す。吉野氏は「親の言葉が環境になる」と述べ、診断より先に家庭でできる声かけの重要性を強調する。

発達障害やグレーゾーンの境界は明確ではなく、脳の発達の凸凹には連続性がある。そのため、診断の有無にかかわらず、すべての子育てに応用できる声かけのコツがここにある。

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