「うちの子、他の子と違うかも」と不安になったら…診断より先にできる脳に届く声かけのコツ
「うちの子、他の子と違うかも」と不安になったら…診断より先にできる声かけ

「うちの子、他の子と違うかも」と不安を感じたとき、まず何をすべきか。発達科学コミュニケーション代表で学術博士の吉野加容子氏は、診断の前に家庭でできる「脳に届く声かけ」の重要性を説く。

発達障害と定型発達は連続している

吉野氏によると、発達障害の子どもも定型発達の子どもも、脳の状態は連続的につながっているという。誰しも脳の中に未発達な部分と得意な部分が混在しており、その差が大きくアンバランスさが目立つと、日常生活の困りごととして表に出やすくなる。

例えば、文章をスラスラ読めるが人の気持ちをくみ取るのが苦手、静かに座っていられないが音楽のリズム感は抜群といった具合だ。このアンバランスさこそが、その子にしかない「脳の個性」を際立たせている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

診断より先にできること

「うちの子、発達障害でしょうか?」と尋ねられたとき、吉野氏はいつも「グレーの要素は、誰にでもありますよ」と答える。診断には医療や行政、学校のサポートにつながる意味があるが、家庭での関わりを変えるという点では、診断の有無を待たずにできることがある。

発達の凸凹による困りごとは、医学的な方法だけで一気に消えるものではない。診断や医療を否定するわけではないが、日々の関わりの中で子どもの脳が使われ、伸びていく方向へ導くことは可能だ。良くも悪くも変化し続けるのが脳であり、関わり方によって子どもの脳は使われて伸びる方向にも、使われにくくなる方向にも進む。親御さんの言葉には大きな力があるのだ。

ただし、これは「親がもっと頑張ればいい」という話ではない。診断にとらわれず、「この子の脳」に合った関わり方をしていく姿勢が、親子の関係を明るく前向きなものに変えてくれる。

うまくいかない理由は「脳の特性」に合っていないから

ここまで読んで「そんなことはもう試してきた」と感じる方もいるだろう。ネットや本、セミナーとあらゆる情報を集めて実践しても思うようにいかず、心身ともに疲れ果てている親御さんは少なくない。しかし、それは親御さんの努力や愛情が不足していたからではない。これまでうまくいかなかった理由は、単に「一般的な育児の正解」がお子さんの「脳の特性」に合っていなかっただけなのだ。

吉野氏は、脳は環境によって変わると強調する。家庭での声かけ一つで、子どもの脳は使われ方に応じて発達する。診断を待つよりも、まずは日常の関わり方を見直し、その子の脳に響く声かけを実践することが、親子の未来を変える第一歩となる。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ