滋賀・日野ダリア園、今秋で閉園 スタッフ高齢化と資金難で25年の歴史に幕
滋賀・日野ダリア園、今秋で閉園 高齢化と資金難で25年の歴史に幕

滋賀県日野町の観光農園「日野ダリア園」が、今秋のシーズンを最後に閉園することになった。2001年に地域おこしとして始まり、翌年から営業してきたが、スタッフの高齢化や資金難が理由だ。世話を続けてきた松井加奈子さん(46)は「今年はダリアの元気がいい。ぜひ最後に見に来てほしい」と呼びかけている。

休耕田から始まった25年

同園は2001年、同町の鎌掛(かいがけ)地区の高齢者が、地域おこしのために休耕田でダリアの栽培を始め、翌年から営業を開始。約1万2000平方メートルの敷地に季節ごとの花が栽培され、中でもダリアは鈴鹿山脈の麓にある冷涼な土地が栽培に適して、最盛期には県内外から多くの見物客が訪れたという。

しかし、年々夏の暑熱が厳しくなるにつれ、暑さに弱いダリアの管理は難しくなった。運営に関わってきたボランティアの小室彰さん(76)によると、ダリアは気温30度以上になると茎の成長が止まるため、150以上あった品種も今では100を下回るという。開花の時期が不安定になる影響もあった。

資金難でNPO解散、閉園を決断

ダリア栽培が難しくなると入園者数にも陰りが出た。経営の足しにしようとダリアの球根の出荷を始めるなど、存続のため工夫を重ねてきたが、運営するNPO法人は今年2月、資金難などから解散。惜しむ声は多かったが、「園を開いた地元の高齢者が健在のうちに」と閉園することにした。

現在は約15人のボランティアで運営する。松井さんは「もったいない気持ちはある」としつつ、「それでもボランティアだけで続けていくのは厳しい」と話す。

最後のシーズン、見頃は18日頃まで

今シーズンについても、ダリア開花を待たず、閉園することもできたが、今年は、茎を切って花付きを促す「切り戻し」の時期を調整したのが奏功して順調に開花しているという。松井さんらは「最後にもう一度ダリアを見てもらいたい」と今年の営業を最後に幕引きすることにした。見頃は18日頃まで続く見通しで、営業は20日頃までという。

午前9時~午後4時(最終入園午後3時半まで)。中学生以上は、協力金500円を支払って入園する。11月8、9日にはボタンとシャクヤク、同22日にはダリアの球根を販売するマルシェが予定されている。

また、園では跡地の引受先を探している。県立農業大や福祉施設などに相談しているが見通しは立っておらず、希望者を募っている。問い合わせは同園(0748・52・5651)。