貯蓄100万円未満が44.3%、将来のお金に不安92.7% AZWAY調査
貯蓄100万円未満44.3%、将来のお金に不安92.7% AZWAY調査

AZWAYは9月1日、「貯蓄額と将来のお金の不安」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2026年6月7日~6月14日、全国の20~60代の男女300人を対象にインターネットで行われた。

貯蓄額「100万円未満」が44.3%

現在の個人の貯蓄額を聞いたところ、最も多かったのは「100~299万円」で23.3%。次いで「1~49万円」が21.3%だった。「100万円未満」を合計すると44.3%、「300万円未満」まで広げると67.7%となり、回答者の中央値は「100~299万円」のゾーンに位置する。

テレビやSNSで語られる「平均貯蓄額」は一部の高額層に引き上げられがちだが、実際の分布は大きく異なることが分かる。

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年代別では、20代の75.8%が100万円未満だった一方、30代でも34.7%、40代で36.9%、50代で41.7%が100万円未満にとどまった。

同年代と比べて自分の貯蓄は? 8割が「少ない」と回答

同年代と比べて自分の貯蓄額をどう感じるかを聞いたところ、「かなり少ないと思う」が56.0%で最多。「やや少ないと思う」25.3%と合わせ、81.3%が「同年代より少ない」と感じていることが分かった。

ただし、貯蓄額の平均は一部の高額層に引き上げられるため、多くの人が平均を下回ること自体は自然に起こる。それでも多くの人が「少ない」と感じるのは、他人の貯蓄額はふだん見えにくく、SNSやメディアで目にするうまくいっている話のほうが記憶に残りやすいからかもしれない。言い換えれば、「自分だけが少ないのでは」と感じている人こそ、実は多数派だといえる。この傾向は年代を問わず、20代80.3%、30代79.6%、40代81.0%、50代88.9%と、全年代で8割前後に達した。

500万円台でも半数が「少ない」

貯蓄額別に「同年代より少ないと思う」割合を見ると、「500~999万円」と、回答者全体の中央値ゾーンを大きく上回る貯蓄がある層でも、2人に1人が「同年代より少ない」と回答。1,000万円以上でも4人に1人が「少ない」と感じていた。

貯蓄への不安は金額だけでは解消されず、年齢・家族構成・将来の支出見込み・周囲との比較といった「先の見えなさ」に根ざしていることがうかがえる。

将来のお金に「不安」92.7%

将来のお金について、「とても不安を感じる」は63.0%。「やや不安を感じる」29.7%と合わせ、92.7%が不安を抱えている結果となった。

不安の理由は「年金だけで老後の生活が成り立つか」34.7%が最多で、「物価の上昇に収入が追いつかない」29.7%、「収入が減る・仕事がなくなること」12.0%と続いた。

老後資金と物価上昇という「自分の努力だけではコントロールしにくい要因」が全体の6割超を占めた。金利や物価が動く時代に入り、家計の見通しの立てにくさが不安の中心になっている。

毎月きちんと貯蓄できている?「余裕がない」が最多

毎月の貯蓄状況を聞いたところ、最多は「貯蓄する余裕がない」の34.7%だった。

貯蓄額を「少ないと思う」人では「余裕がない」が42.2%に上る一方、「多いと思う」人では「毎月決まった額を貯蓄している」が60.9%だった。貯蓄への自信の差は、金額そのものより「毎月の貯蓄習慣があるかどうか」と結びついている可能性がある。

何のために貯めている? 1位は「老後資金」

貯蓄の主な目的は「老後の生活資金」59.3%が最多。「病気やケガなど万一の備え」44.0%、「旅行・趣味など楽しみのため」32.3%、「子どもの教育費」28.0%と続いた。

年代別では、20代のみ「旅行・趣味など楽しみのため」(43.9%)が最多。30代以降は「老後の生活資金」が最多となり、40代・50代では7割を超えた。年齢とともに、貯蓄の意味が「楽しみ」から「生活防衛」へと変わっていく様子が表れている。

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貯蓄を増やすためにしていること、節約・副業・ポイ活が横一線

貯蓄を増やすために現在していることを尋ねたところ、「食費の節約」49.7%、「副業・スキマバイトで収入を増やす」49.3%、「ポイ活・キャッシュレス還元の活用」49.3%となった。

「支出を減らす」だけでなく、副業・ポイ活・投資といった「収入・資産を増やす」行動がほぼ同率で並んだのが特徴だ。貯蓄額100万円未満の層では「副業・スキマバイト」(52.6%)が、300~499万円の層では「新NISAなどの投資・資産運用」(60.0%)が最多となり、貯蓄のステージによって打ち手が変わる様子が見られた。

お金の話、家庭でしている?「定期的に」は16.3%だけ

お金のことを身内とどの程度話し合っているかを聞いたところ、「必要な時だけ話す」55.0%、「ほとんど話さない」28.7%、「定期的に話し合っている」16.3%となった。

同年代との比較は8割が気にしている一方で、身近な家族とお金の話を定期的にしている人は6人に1人。「気になるのに、誰とも話せない」のが日本の貯蓄事情の実像のようだ。