定年後もピンピン生きるには?ゴルフ温泉三昧は逆効果、社会貢献が鍵
定年後も健康でいる秘訣は社会貢献 ゴルフ温泉三昧は逆効果

定年後の過ごし方で健康寿命が変わる

「人生100年時代」と言われる現代、定年後は単なる余生ではなく、20年、30年と続く第二の人生そのものだ。しかし、多くの人が漠然とした不安を抱えている。収入はどうなるのか、健康は維持できるのか。プレジデントオンラインのアーカイブから、特に反響の大きかった3本の記事を厳選し、定年後のリアルな姿を紹介する。

1本目は、医学博士のエリザベス・エクストロム氏と生物学者のマーシー・コットレル・ハウル氏による「健やかに老いる」ための論考。彼らは「定年後はゴルフに温泉三昧」という一般的なイメージに警鐘を鳴らす。むしろ、社会に貢献し続けることが、60歳を過ぎてもピンピンと生きる鍵だと指摘する。

ゴルフや旅行三昧は飽きる、社会貢献が必須

エクストロム氏によれば、「多くの人が楽しみにしているゴルフや旅行三昧の生活は案外すぐ飽きる」という。引退後も社会に貢献し続けることは、健やかに老いるために必須だと述べている。つまり、定年後も何らかの形で社会とのつながりを持ち、役割を果たすことが、心身の健康維持につながるというのだ。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

この主張は、定年後のライフスタイルを考える上で重要な示唆を与える。単なる娯楽や休息ではなく、目的意識を持った活動が、老化を遅らせ、活力を保つ秘訣かもしれない。

63歳でも日給1万3000円の仕事「解体業の現場監督」

2本目は、ライターの神舘和典氏が自ら解体業の現場で日雇い労働を体験したルポルタージュ。体力も資格もない63歳が、日給1万3000円を得た仕事とは、「1日作業現場をながめるだけ」の現場監督のような役割だった。この仕事は、高所作業や重労働を伴わず、主に安全管理や作業の進捗確認が中心。定年後の再就職は稼げないという思い込みを覆す好例だ。

神舘氏は『60歳からのハローワーク』(Hanada新書)でこの体験を紹介。体力に自信がなくても、経験や注意力を活かせる仕事が存在することを示している。定年後も働く意欲がある人にとって、新たな選択肢となるだろう。

再雇用の厳しい現実:年収200万円減、負荷は変わらず

3本目は、リクルートワークス研究所研究員の坂本貴志氏とコンサルタントの松雄茂氏による分析。定年再雇用後の年収と働き方の変化をデータで読み解いた。その結果、年収は約200万円(約2割)下がる一方で、仕事の負荷は変わらないという厳しい現実が明らかになった。

坂本氏と松雄氏の共著『再雇用という働き方』(PHP新書)によれば、この構造的な問題の背景には、企業側のコスト削減圧力と、再雇用制度の設計上の課題がある。多くの企業が定年後も同じ仕事を任せながら、賃金だけを大幅に減らしている実態が浮き彫りになった。

定年後の人生設計に必要な視点

健康、働き方、そしてお金――。これらの3つの記事は、定年後の人生を充実させるために、今から知っておくべき現実を突きつける。漠然とした不安を確かな備えに変えるには、社会貢献による健康維持、新しい働き方の模索、そして再雇用制度の理解が不可欠だ。定年後もアクティブに生きるためには、事前の準備と柔軟な発想が求められる。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ