クールビズの落とし穴:プロが指摘する「一発アウト」な夏の職場ファッション
クールビズの落とし穴:プロが指摘する一発アウトな服装

猛暑が続く中、クールビズのルールは年々変化し、東京都が職員にハーフパンツの着用を許可するなど、選択肢が広がっている。しかし、自由度が高まったからこそ、「何を着れば正解か」迷う男性も多い。エグゼクティブスタイリストの長友妙子氏は、「クールビズは通常のファッションよりルールが緩くなっている。だからこそ本来のルールを知り、『ルーズ』ではなく『エフォートレス(快適で気取らない)』な服装を心がけたい」と語る。

半袖ワイシャツはそもそも「ルール違反」

長友氏によれば、クールビズでよく見かける白い半袖ワイシャツは、伝統的にはファッションとしてルール違反だという。シャツはヨーロッパ発祥のアパレルで「長袖」が基本であり、本来半袖のシャツはビジネスシーンでは存在しない。ただし、暑い夏に半袖を着用しないのは現実的ではないため、豆知識として覚えておく程度でよい。可能であれば、長袖シャツをかっこよくロールアップして着こなすほうがスマートだと長友氏はアドバイスする。

半袖白シャツの「袖」にご注意

半袖ワイシャツを選ぶ際のコツは、「袖」に注目することだ。市販品の多くは風通しを良くするために袖口や身幅が広めに作られており、二の腕あたりが「モサッ」としやすい。シャツは本来、体に沿ったタイトなシルエットで着るからこそスマートに見える。また、シャツの歴史を紐解くと、元来ジャケットの中に着る「インナー」の役割を担っていたため、「レストランでジャケットを脱いではいけない」というマナーもある。長袖が基本というルールから外れ、本来インナーだったワイシャツを1枚で着るうえに、袖にゆとりがありすぎると、スタイリッシュとは言えない。長友氏は、半袖ワイシャツを着る際はスッキリとした袖口の商品を選ぶよう推奨している。

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「ビジネススーツにノーネクタイ」はいいのか

クールビズの定番スタイルである「スーツにノーネクタイ」も、注意が必要だ。ノーネクタイにすることで首元が開き、清潔感が求められる。長友氏は、首元のポイントとして、シャツの襟が立ちすぎていないか、汚れや黄ばみがないかをチェックするよう指摘する。また、スーツ自体も夏用の軽量素材や通気性の良いものを選ぶことで、涼しく洗練された印象を与えられる。

おしゃれだと勘違いしているNGな服装

長友氏は、クールビズでありがちなNG例として、以下のような服装を挙げている。まず、シワだらけのシャツや、サイズが合っていないだぶついたシャツは、だらしなく見える。また、サンダルやビーチサンダルをビジネスシーンで履くのは論外だ。さらに、半袖シャツの下にTシャツを重ね着するスタイルも、カジュアルすぎて職場には不向きである。これらの服装は、本人はおしゃれだと思っていても、周囲からは「清潔感がない」と評価される可能性が高い。

涼しくて洗練されたスタイルを作るアイテム

クールビズで洗練されたスタイルを作るには、アイテム選びが重要だ。長友氏は、リネンやコットンなど天然素材のシャツや、通気性の良いスラックス、そしてきれいめのスニーカーやローファーを推奨している。また、ジャケットを着用する場合は、裏地のないアンラインドジャケットや、ウールとシルクの混紡素材など、軽量で涼しいものを選ぶとよい。これらのアイテムを組み合わせることで、涼しくて快適でありながら、ビジネスシーンにふさわしい品格を保てる。

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おしゃれの合い言葉は「エフォートレス」

長友氏は、クールビズの理想は「エフォートレス(快適で気取らない)」な服装だと強調する。ルールに縛られすぎず、しかし基本を押さえた上で、自分らしいスタイルを追求することが大切だ。例えば、シャツの袖をロールアップする際は、きれいに折り返すことで清潔感が増す。また、ベルトや靴などの小物にも気を配り、全体のバランスを整えることで、だらしなく見えるのを防げる。クールビズは単なる「暑さ対策」ではなく、ビジネスパーソンとしての品格を示す機会でもある。