13日夜、千葉県上空に線状降水帯が発生し、大雨特別警報が出された。局地的な豪雨はなぜ起きたのか。11日には台風が異例のコースをたどり、史上初めて茨城県に上陸した。共通の原因として、太平洋上の巨大な渦「モンスーンジャイア」が影響したと気象学の専門家は指摘する。
専門家が指摘するメカニズム
九州大の川村隆一・名誉教授(気象学)は「関東で局地的な大雨になった背景には、太平洋に発生しているモンスーンジャイアを回る風によって、暖かく湿った風が南東から流れ込み続けていることがある」と指摘する。
モンスーンは季節風、ジャイアは渦を意味する。日本列島の南東側の太平洋上には東西数千キロにわたって、巨大な低気圧のような反時計回りの渦が、8月上旬以降、形成されているという。数年に1度、盛夏に日本の南で起きる現象だ。
大気不安定で積乱雲が発達
川村さんによると13日は、日本の南東にある台風16、17号を含む領域にモンスーンジャイアがあり、この北側のふちをまわるように、暖かく湿った風が関東に流れ込み続けた。
さらに西日本から中部地方の上空には寒冷渦と呼ばれる別の循環があり、大気が不安定で、積乱雲が発達しやすい条件がそろったという。
このため、積乱雲が次々に発…(続きは有料記事)



