イラン通貨リアル、1年で価値半減 制裁強化で「ドル買い」加速
イラン通貨リアル、1年で価値半減 制裁でドル買い加速

イランで現地通貨リアルの下落が急速に進んでいる。米国とイスラエルとの戦闘が始まった2月末からドルに対する価値が30%以上下落し、8月末以降の落ち込みが激しい。通貨安は物価高騰につながり、人々の生活を苦しめており、対米戦略にも影響を与える。

両替店のレート、1ドル=260万~270万リアルに

テヘラン中心部、フェルドウスィー広場。10~11世紀を生きたイランの国民的詩人の名を取った広場の周りは、両替店が軒を連ねる。店頭に示された各店のレートは7日、1ドル=260万~270万リアルほどだった。

1年で価値半減、制裁強化で急落

実勢レートを記録しているサイトによると、昨年10月1日のレートは、1ドル=117万リアルで、戦闘が始まった今年2月末は172万リアルだった。通貨安はじわじわ続いてきたが、米国が対イランの経済制裁を強化した8月24日に200万リアルを突破し、急進した。

「心理的な要因が大きい。制裁のニュースでドル買いが進んでいる」と、両替商は話す。通貨安は輸入物価の上昇を通じて国内の物価高騰を招いており、市民の生活を直撃している。