熊本県内では3日、最大震度7を観測した地震で、ホテルや旅館への2次避難の受け付けが始まった。宇城市の避難所や市役所では午前中から申請の受け付けが行われ、多くの人が訪れている。
避難対象は4市町
県によると、3日午前7時半現在、県内21市町の206か所の避難所に8556人が身を寄せている。ホテルなどへの避難対象は宇城、宇土、八代各市と氷川町の4市町の被災者で、各市町の避難所などで申請を受け付ける。
宇城市の避難所や市役所では3日午前、申請の受け付けを始め、多くの人が申し込みに訪れた。車や知人宅で生活を送る男性(73)は「お風呂も食事もままならなかった。家は屋根が落ちたり、家具が倒れたりしているのでホテルを拠点に片付けをしていきたい」と話した。
酷暑の中、受け入れ準備を加速
県は、県旅館ホテル生活衛生同業組合を通じて八代市や水俣市など県南部を中心に宿泊施設の確保を進めており、4日にも避難者の受け入れを始める方針だ。
気象庁によると、3日も朝から気温が上がり、午前9時現在、熊本市で33・2度、八代市で32・9度、宇城市で31・2度を観測。午後にはさらに上昇する見込みで、日中の最高気温は熊本市で県内の観測史上初となる40度の酷暑日になる恐れがある。日中だけでなく、夜間も25度以上の熱帯夜が続く見通しだ。
災害ごみの受け入れも本格化
地震で発生した大量の災害ごみについて、3日までに仮置き場の開設を予定していた全12市町村で受け入れが始まり、生活再建や復旧に向けた作業も本格化している。
震度7を観測した氷川町ではこの日、町役場近くのグラウンドに設けられた仮置き場で受け入れが始まり、壊れた家具や割れた茶わんなどを積んだ車が列を作った。割れた屋根瓦をトラックで運び込んだ同町の男性(49)は、「瓦だけでもあと4回は捨てに来ないといけないが、ようやく(生活再建への)一歩が踏み出せる」と話した。
県によると、地震を巡る死者は38人(災害との関連調査中の1人を含む)。住宅被害は4622棟に上っている。



