台風25号、千葉のローカル私鉄を直撃…国交相がテックフォース追加派遣
台風25号で千葉の私鉄被災、国交相が追加派遣

井林国土交通相は4日、就任後初めて台風25号による千葉県内の被災地を視察した。盛り土の崩落で冠水が続く酒々井町の開運団地について、早期復旧に向けて国土技術政策総合研究所の専門家を含む緊急災害対策派遣隊「TEC-FORCE(テックフォース)」を追加派遣すると明らかにした。

開運団地では、冠水で孤立状態が続いており、ポンプ車による排水作業が行われている。国交省も、ドローンによる調査やポンプ車の派遣などで復旧を後押ししているが、5日にも同隊を追加派遣し、早期復旧につなげたい考えだ。

国交相が印旛沼やJR内房線を視察

井林氏はこの日、台風25号で堤防が決壊した印旛沼や、のり面の崩落で土砂が流入したJR内房線などの被害状況を視察。「現地を訪れて改めて被害の大きさを実感した。地域の復旧復興に向けて全力で取り組んでいく」と語った。

また、成田空港関連施設なども視察し、新設されるC滑走路(3500メートル)の未確保用地について、4者協議会で土地収用制度の活用もやむを得ないとする方針が確認されたことなどを踏まえ、「重い決断をしていただいたことに心から敬意を表したい」と述べた。

小湊鉄道は24か所の被災箇所を発表

台風25号の大雨で県内陸部を走るローカル私鉄にも大きな被害が出ている。人口減少による利用者数の低迷が続く中、度重なる災害の復旧費用で、今後の運行に影響が出る懸念がある。

小湊鉄道(市原市)は9月24日、上総牛久―上総中野間(22・7キロ)で土砂・倒木の流入や設備の破損といった被災箇所が24か所あると発表した。被害が広範囲に及び、沿線の一部地域では道路の通行止めなどが続いていることから「被害の全容把握には相当の時間を要する」とし、さらに被災箇所が増える可能性もあるという。

同社は8月の千葉豪雨でも被災。9月19日に全線の運行を再開したばかりだった。五井―上総牛久間(16・4キロ)は22日昼から運転を再開したものの、同社の担当者は「南部の路線が受けた被害は甚大で、千葉豪雨を大きく上回る規模だ。現時点で復旧時期は見通せない」と話す。

いすみ鉄道も12件の被害、復旧工事への影響を調査

2024年10月の脱線事故以来、全面運休が続いているいすみ鉄道(大多喜町)も台風25号の大雨により、大原―上総中野間(26・8キロ)でのり面の崩落や土砂の線路への流出など12件の被害があったと明らかにした。

大原―上総中野間の代行バスは台風25号の接近当日の9月21日は運休したが、22日から再開しており、交通への影響は出ていない。27年秋頃までの運行再開を目指して進めている、大原―大多喜間(15・9キロ)の復旧工事への影響については現在調査している。