未曾有の洪水、死者1万人超
リビア東部を襲った記録的な豪雨による洪水で、死者が1万人を超えた。リビア赤新月社の発表によると、同国東部のデルナ市を中心に、少なくとも1万300人が死亡し、1万人以上が行方不明となっている。また、3万人以上が避難を余儀なくされた。
ダム崩壊が被害を拡大
被害が特に大きかったのは、デルナ市を流れるワジ・デルナ川上流にある2基のダムが決壊したことだ。洪水は川沿いの住宅地を押し流し、市の中心部まで到達。多くの建物が倒壊し、土砂に埋まった。国際赤十字・赤新月社連盟の報道官は、「ダム崩壊により、状況はさらに悪化した」と述べている。
国際社会が支援開始
国際社会は直ちに支援を開始した。国連は緊急支援として1000万ドルを拠出し、世界保健機関(WHO)は医療物資を送った。また、トルコやアラブ首長国連邦(UAE)なども救助チームを派遣。日本政府も、緊急無償資金協力として200万ドルを供与することを決定した。
気候変動の影響か
専門家は、今回の洪水が気候変動の影響である可能性を指摘する。地中海の海水温上昇が、異常な豪雨をもたらしたとみられる。リビアは長年続いた内戦の影響で、インフラ整備が遅れており、気候変動への脆弱性が高い。



