京都市上京区の北野天満宮で10日、正月の縁起物「大福梅」の土用干しが始まった。境内には甘酸っぱい香りが広がり、梅雨明けの恒例行事として知られる。
大福梅とは
大福梅は、元日の朝に白湯に入れて飲むと健康に過ごせるとされる縁起物。5月に境内の約1500本の梅の木から収穫した梅を塩漬けにし、今回の土用干しで約2トンの実を1か月かけて天日干しにする。
気温30度を超える中、神職や巫女が本殿前に敷いたむしろに梅をまんべんなく並べ、日に当たるよう丁寧に作業を行った。巫女の女性(26)は「太陽は梅干しの表情を変えてくれる自然の恵みなので、暑さも喜ばしい。無病息災、災難厄よけを祈り、楽しみにしてくださっている参拝者の皆さんに届けたい」と話した。
伝統の継承
北野天満宮は学問の神様・菅原道真を祀り、梅の名所としても知られる。大福梅は古くから正月の風物詩として親しまれ、多くの参拝者がその効能を信じて求める。土用干しは約1か月続き、その後、塩を加えて調整し、袋詰めされて年末から頒布される予定だ。



