三重県などは5日、「みえ風水害対策の日シンポジウム・防災講演会」を同県紀宝町で開き、250人が参加した。三重、和歌山、奈良3県で72人が死亡し、16人が行方不明となった紀伊半島大水害から15年となり、教訓について意見を交わした。
紀宝町では住宅1182棟が浸水
2011年9月1~5日、台風による大雨が続き、紀宝町では1人が死亡、1人が行方不明となり、住宅1182棟が浸水するなどした。町は15年、事前に行政や住民の防災行動を定める「タイムライン」を全国に先駆けて策定した。
「避難の壁」打破へ 専門家が指摘
シンポジウムでは、タイムライン策定に関わった東京通信大の松尾一郎特任教授が過去の水害では危険な状態になってから避難を始める人が多いことや高齢者ほど避難しない傾向があると指摘。「タイムラインは『避難の壁』を打破できる」と強調した。
住民同士の助け合い生まれる
パネルディスカッションで町自主防災組織の新宅良仁会長は「タイムラインの運用で住民が互いの行動を共有でき、助け合いの心が生まれた。災害前の早めの避難が大事だ」と述べた。



