台風25号の影響で印旛沼では記録的な水位の上昇があり、堤防決壊や河川の越水が相次いだ。何が要因だったのか。防ぐ手立ては。専門家2人に聞いた。
排水能力超え水位上昇か
河川の氾濫のメカニズムに詳しい東京理科大の二瓶泰雄教授(河川工学)は「印旛沼の流域に雨が降り続いたことで排水能力を超えて水位が上昇し、堤防の決壊につながった可能性がある」と指摘する。
もともと印旛沼とその周辺の河川との高低差は少ない。今回の豪雨では、印旛沼の流域全体で長時間にわたって大雨が降ったため、沼の水位が大きく上昇。沼に流れ込む鹿島川や、そこに合流する高崎川が流れにくくなり、高崎川が氾濫して佐倉市内が浸水。さらに、印旛沼では排水機場から利根川などへの排水を行ったが追いつかず、水位が上昇し続けたとみる。
冠水被害拡大の可能性
二瓶教授は「印旛沼の水位が高い間は高崎川や周辺の地域からも水が排出されにくい状態が続くため、冠水被害が拡大した可能性がある」と話す。
周辺では2019年にも氾濫が発生している。



