3日午後5時55分頃、熊本県八代市の日本製紙八代工場で、従業員から「解体作業中の煙突から火が出た」と119番通報があった。地元消防が消火活動に当たり、午後9時27分に鎮圧した。
作業員10人全員無事、煙突の高さは110メートル
県警八代署によると、工場では7月の熊本地震で損傷した煙突の解体が行われていた。出火当時は10人が作業をしており、全員逃げて無事だった。日本製紙広報室によると、出火したのは高さ110メートルの煙突という。
地震で3本の煙突が倒壊・損傷、9人死亡の経緯
同工場には煙突が5本あるが、今回の地震で3本(70メートル~110メートル)が倒壊・損傷した。このうち高さ80メートルの煙突が折れて事務所を直撃し、従業員ら9人が死亡した。同工場では印刷用紙や新聞用紙を生産していたが、稼働停止が続いており、8月20日から煙突の撤去作業が進められていた。
住民からは不安の声、現場周辺は住宅地や小学校も
工場はJR八代駅の北側に隣接し、周辺には住宅地が広がり、小学校などもある。現場から500メートル付近に住む女性会社員(49)は「これでもかというほど災難続きの八代工場。街のシンボルだっただけにショックだ」と言葉を詰まらせ、近所に住む男性は「早く火が収まってほしい」と心配そうに話した。
日本製紙は3日、「出火原因は現時点では分かっていない。消火と安全確保を最優先に対応している」とするコメントを出した。



