2日朝、九度山町の世界遺産・高野山に続く登山道で、観光客の男性がクマに襲われ軽傷を負った。この事故を受け、九度山町や周辺市町は対応に追われ、当面の間、現場の登山道を通行止めにすると決めた。
現場は世界遺産の参詣道「黒河道」
クマが出没したのは、橋本市、九度山町、高野町をつなぐ全長約16キロの参詣道「黒河道」。2016年に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録された場所だ。
県警や県によると、奈良から観光で来ていた60歳代の男性が2日朝、クマに右腕をかまれ、軽傷を負った。
3市町が計7か所に看板設置、英語表記も
被害を受けて3市町は対応を協議し、当面の間、黒河道を通行止めにすることを決定。計7か所に通行止めを知らせる看板を設置した。訪日外国人客が多く訪れる高野町では、日本語に加えて英語でも表記している。
観光客からは不安の声、協会が注意喚起
秋の行楽シーズンを迎え、高野山は参拝客でにぎわっている。千葉県船橋市から訪れた67歳の男性は「高野山には何度か来ている。今後はクマよけスプレーの購入を検討したい」と話した。
高野町観光協会の担当者は「これから紅葉も始まり、高野山に多くの人が訪れる。参詣道を歩く人には、複数人での登山やクマ鈴の携帯を呼びかけたい」と話している。