香川県選挙管理委員会は、知事選を前に初の啓発動画コンテストを実施し、集まった27点の中から、高松市の専門学校「穴吹デザインカレッジ」ネット動画クリエイター学科の香川未来さん(19)の作品「選べるのは自分だけ」を最優秀に選んだ。
優秀作品3点のうち1点には、同じ学科の梶野逢夢さん(20)の「貴方の声を、貴方の一票で」が選ばれた。2人の作品に込めた思いを聞いた。
「将来選ぶ意識を」
香川さんは、生成AIや編集ソフトを用いて制作した。若い男性が商店や衣料品店で飲料や服を選ぶ様子を表現した動画に合わせ、「選べるのは自分だけ。未来も自分で選択」とメッセージを表示。水分を摂取したり衣装に身を包んだりするのと同様、投票が自身の生活に直結する大切な行動であることをにじませた。
思い通りに人物が出力されず、数十回試行錯誤して作り上げた。若い世代にも受け入れられるよう、ぬくもりを感じさせる質感にした。
高校2年の頃、有権者になることを目前に控え、政治に関する知識がないことに気づき、危機感を覚えた。日本の政治や選挙制度について高校の教諭に尋ねたりインターネットで検索したりして学び、一人一人が投票をしなければ日々の暮らしが何も変わらないと考えるようになった。
「普段の生活では着る服や飲み物、聴く曲を自分で選択する。同じように、自分の1票で将来を選ぶ意識も持ってほしい」と訴える。
「入り口広げる」
梶野さんは、若者の素朴な気持ちを投票行動につなげたい思いで手がけた。動画では、「この街でずっと働ける場所はある?」「電車の車両があと1両増えれば」といった吹き出しが浮かぶ。最後に「君の思いを届けに行こう!」と投票を呼びかける。
これまで政治にあまり関心がなかったといい、選挙への関心が低い若い世代に向け、選挙制度や候補者を調べようと思ってもらえる動画を目指した。同じ学科の学生約20人に日常生活で感じる不満や要望について尋ね、集まった声を吹き出しに生かした。
身近なことから自分の意見を持ち、主張が近い候補者を見つけるきっかけになるようにとの思いを込めた。「選挙への入り口を広げたい」と話している。
他の優秀作品
他の優秀作品2点は以下の通り。最優秀、優秀の計4点は知事選が告示される13日、県選管のX(旧ツイッター)とインスタグラムなどに公開される予定だ。
- 山ノ井真士さん(高松市)「未来は私達に」
- 幡多正樹さん(まんのう町)「その1票で未来は少し変わる」



